第17話

消毒
115
2024/05/05 11:12
〈海人side〉
紫耀
紫耀
消毒する?




海人
海人
へ?

どういう意味?口を?
紫耀
紫耀
おじさんの分、俺が上書きしてあげる


海人
海人
…そういうこと!?




海人
海人
海人
海人
…したい…です…

紫耀
紫耀
なに?聞こえない、
海人
海人
聞こえてますよね?
紫耀
紫耀
ぜんぜーん聞こえない、


海人
海人
だから…!




海人
海人
上書き…して欲しい…です…

耳まで真っ赤なのがわかる。恥ずかし…



紫耀
紫耀
…いいよ?
紫耀
紫耀
今する?
海人
海人
あ、いや…えっと…
海人
海人
夜、がいい…です


紫耀
紫耀
今日一緒に寝るってこと?
海人
海人
あ、!
紫耀
紫耀
ははっ笑
紫耀
紫耀
いいよ、一緒に寝よ。
海人
海人
…はい、


もー!恥ずかしい!!

















俺たちは夕食を取り終え、お風呂にも入った。








ちゃんと歯磨きもしたよ!





あれ、なんか妙に緊張してる…
紫耀
紫耀
かいとぉ?
海人
海人
はいぃ!!
紫耀
紫耀
なに笑笑
紫耀
紫耀
部屋おいで?
海人
海人
…失礼します…



紫耀
紫耀
ベッド行く?
海人
海人
笑、なんか言い方良くないです笑
紫耀
紫耀
笑、確かに
紫耀
紫耀
でもー…いつかはそういうこと…するかもね?

にっと笑った、
海人
海人
なっ、…
海人
海人

ベッドに腰掛ける、




紫耀
紫耀
いい?
海人
海人
あの、改まってやると恥ずかしいので…


俺は紫耀に抱きついた、

紫耀
紫耀
うおっ、
紫耀
紫耀
ふふ、ハグから?
海人
海人
はい、



海人
海人
紫耀、いー匂い、!
紫耀
紫耀
同じ匂いじゃないの?
海人
海人
紫耀は紫耀の匂いがあるんです!
紫耀
紫耀
…じゃあ海人もいい匂い
海人
海人
へへ、


俺は思わず紫耀にちゅーした、もちろん頬に。
紫耀
紫耀


腕をそっと掴まれ、そのまま押し倒される。



海人
海人
しょ、お?
紫耀
紫耀
あー、このまま食べちゃいたいなぁ…
海人
海人
へ…?

それって、



そう考えているうちに、紫耀の顔が近づいてきた。






紫耀
紫耀
いい?




海人
海人
まっ、、ちゅー…だけですからね、?




紫耀
紫耀
わかってる、

かお、ちか…



海人
海人
ん、

やば、とけそ…



いい匂いする、甘い…


俺、ぎこちない?



そっと口を開く

紫耀
紫耀
ん…




海人
海人
ぅ、
海人
海人
ん、んぅ…




海人
海人
ぅ…

苦しくなってきて、紫耀の胸をトントンと叩く
海人
海人
っ、はぁ…

離れる口からは銀の糸が引いていた。
紫耀
紫耀
ごめ、、苦しかった?

ブンブンと首を横に振ると、
紫耀
紫耀
よかった、
海人
海人
へへ、

たらり、と唾が垂れる。



やべ
紫耀
紫耀
ふふ
紫耀
紫耀
かわい、
海人
海人
や、やめてください、!
海人
海人
恥ずかしい、です…!

紫耀
紫耀
はいはい笑


紫耀
紫耀
もー寝る、?
海人
海人
そーですね、寝ましょうか…


紫耀
紫耀
おっけー…おやすみ、

そういうと、布団に潜った。


海人
海人
ん、?
紫耀
紫耀
え?


海人
海人
一緒に寝るんですよね、?
紫耀
紫耀
うん。
海人
海人
海人
海人
わかんないですか?


紫耀
紫耀
わかんない

俺はむっとし、自分からすることにした。


俺は紫耀と向き合うように体制を変え、手をばっと広げた。
海人
海人
はい、!
紫耀
紫耀
手?


海人
海人
違います!わかってやってますよね?
紫耀
紫耀
ごめん笑

紫耀
紫耀
ん、
海人
海人
へへぇ…俺の腕の中に紫耀がぁ…
紫耀
紫耀
…なんかやだ
海人
海人
だってー、俺の方が身長高いですしー?

煽るような口調で言ってみた。



紫耀に勝てる唯一の取り柄だからね!!



紫耀
紫耀


紫耀はいきなり俺に抱きつき、そのままゴロンと転がった。



また押し倒された様な体制になってしまった。


紫耀
紫耀
バカにしてんの?
海人
海人
し、してません…
紫耀
紫耀
もー知らん




そういうと俺を置いて、そっぽを向いてしまった。



やばい、地雷踏んだか?



海人
海人
しょお、、ごめ、
紫耀
紫耀
あはは、引っ掛かってやんのー笑



ばっと振り向き、ニヤッと笑う。



海人
海人
もー…

俺は紫耀の肩をペシっと叩き、紫耀の胸に飛び込む。
紫耀
紫耀
海人、?
海人
海人
…なんですか
紫耀
紫耀
おやすみ
海人
海人
…おやすみなさい

紫耀はあったかくてすぐに眠りについた。




何だかいい夢見れそう…



















紫耀
紫耀
海人、俺と…
紫耀
紫耀
結婚してください
海人
海人
…!
海人
海人
はい…


紫耀の顔が近づいてくる、
海人
海人
あ、






海人
海人
はっ!!


なんだ、夢か…




あとちょっとでちゅーできたのに…



それにアラームより早く起きちゃった、二度寝する時間でもないし…


早く起きよ…




隣にはまだぐっすり寝ている紫耀がいる。


今日もかっこいいな、



よく恋愛漫画とかで彼女が寝てる彼氏にちょっかいかけて、実は起きてましたー、とかあるよねぇ…


紫耀はほんとに起きなさそう笑


俺はやってみたくなって、紫耀に近づく。


髪に触れてみた。



サラサラだぁ、!実はあんまり自分から紫耀の髪触れたりしたことなかったんだよね…


紫耀
紫耀
ん、んん…?


やば!触りすぎた!?


俺は息を殺していた、よかった…もっかい寝たみたい。


次は…唇、





はダメだよね!流石に!









指で触れるくらいなら、いい?



俺は人差し指を紫耀の唇に近づけた。



ぷに、




わあ、!触っちゃった、触っちゃった!

起きてない!やった!




起きないうちに早く出てこ!!



          ガチャ





          パタン
〈紫耀side〉


え、今…キスされた!?!?


なんか俺の唇に当たったんだけど!!




え、海人!?まじで!?
紫耀
紫耀
う、うれしい…

思わず声に出してしまった。


まじか…海人が、俺に…









俺は興奮して二度寝するにもできず、せっかくだし起きて字の練習をしようと考えた。














俺、だいぶ上手くなってるよね、!



そうだ…




髙橋  海人




っと…。





俺は書いた字をまじまじと見つめる。
紫耀
紫耀
うん、上手いと思う



紫耀
紫耀
あ、



平野 海人


髙橋 紫耀




紫耀
紫耀
うーん、

髙橋紫耀の方があってるなあ…




って、何でこんなことしてるんだろう…




子供じゃないんだから…





あれ?

紫耀
紫耀
雨だ…


ふと窓の外を見ると雨が降り始めていた。




ひさしぶりの雨、


今日はなにしようかな








          コンコン
海人
海人
しょお様ー、!
海人
海人
おはようございますー、


          ガチャ



俺は海人を驚かそうとドアの後ろに隠れている。




息を殺して…
海人
海人
ん?
海人
海人
しょー??






キョロキョロと辺りを見渡しているようだ。




海人は俺のベッドの方へ向かっていった。



海人
海人
しょおー?どこにいますか、??


海人
海人
トイレ?


海人
海人
しょおー!いたら返事してください!


へへ、気づいてないぞ笑
海人
海人


もうそろそろ出てあげるか、


そぉーっと…
海人
海人
しょ、
紫耀
紫耀
わっ!!
海人
海人
おっ!!?


おって!!笑笑
紫耀
紫耀
はっははは笑
海人
海人
いたんですか!返事してくださいよ!!
紫耀
紫耀
ははっはは笑
海人
海人
いや、笑いすぎです笑
紫耀
紫耀
ごめ笑笑
海人
海人
もー!
海人
海人
早く準備してくださいね!朝食できてますので!
紫耀
紫耀
はあーい笑







俺は言われた通り準備した。



今日は雨であんまり気分上がらないから、メガネでいいや。




わっ、すごい雨…やだな、風もすごいし…





紫耀
紫耀
おはよう、
使用人
紫耀様、おはようございます。
今日は悪天候ですね…
紫耀
紫耀
だな、ひどくならないといいけど…


紫耀
紫耀
じゃ、頂くな
使用人
はい、ごゆっくり
紫耀
紫耀
いただきます



紫耀
紫耀
ん!
紫耀
紫耀
うまい!
使用人
そうですか、!大変嬉しいお言葉、!、
紫耀
紫耀
これ、いつもと違うよな
使用人
お気づきですか、!
使用人
実はいつも使用しているお肉ではなく、少し脂身が多いお肉なんですよ
使用人
それも、ちょっとお高めの、!
紫耀
紫耀
そうなのか、!使用人も食べる?
使用人
へ?!
使用人
いや、お気遣いなく…
紫耀
紫耀
いや、一口!
紫耀
紫耀
ほら、
使用人
は、はわっ!
紫耀
紫耀
使用人
い、い、いや…そういうのは髙橋様にした方が…
紫耀
紫耀
紫耀
紫耀
いいの?
使用人
はい…
紫耀
紫耀
じゃあいいけど…ちゃんと食べてるか?
使用人
え?
紫耀
紫耀
最近痩せたでしょ
使用人
使用人
分かります、?
紫耀
紫耀
長年一緒にいるとね笑
使用人
ふふっ、ご心配ありがとうございます。
使用人
私は大丈夫ですので、!
紫耀
紫耀
そっか、










〈海人side〉
海人
海人
うーん、雨がすごいなぁ


洗濯物は中干しになっちゃうな…


あ、しょおはシャワー浴びるかな



まだ洗濯回さないほうがいいかな
紫耀
紫耀
お、海人
海人
海人
しょお、!
海人
海人
シャワー浴びます?
紫耀
紫耀
いや、もう浴びたよ
海人
海人
りょーかいです、じゃ!
紫耀
紫耀
ん、


よしっ!洗濯回しちゃお





海人
海人
よっこいせっ…と

相変わらず洗濯物が多いなあ、


使用人
髙橋様、お疲れ様でございます
海人
海人
あ、!お疲れ様です!
使用人
お手伝いしますよ
海人
海人
いや、!ご心配なく、
使用人
いえいえ!お手伝いさせてください、!

海人
海人
、いいんでしょうか、?
使用人
もちろん、!
海人
海人
ありがとうございます
使用人
はいっ


俺は使用人さんと洗濯物を干した。



おかげで早く終わったから、フリーの時間だ。



よしっ、しょおに会いに行こ!




〈紫耀side〉

うぅ、頭痛い…



偏頭痛かな、最悪だ。




俺は仕事に手をつけようにもつけられず、机にうつ伏せになっていた。



          コンコン
海人
海人
しょーさまー
紫耀
紫耀



海人
海人
しょーさま?
海人
海人
入りますよ、?



           ガチャ




海人
海人
海人
海人
…寝てる、?
紫耀
紫耀
かい、と

海人
海人
起きてるじゃないですか、サボりですか?

紫耀
紫耀
頭痛い…

海人
海人
え、!大丈夫ですか!?
海人
海人
熱測ります?

俺は首を横に振った。

紫耀
紫耀
偏頭痛だから…

海人
海人
そう、ですか…
海人
海人
何か俺にできることありますか、?
紫耀
紫耀
みず、ほしい…

海人
海人
持ってきますね、あと…
海人
海人
ベッドで横になったほうがいいんじゃないですか、?

紫耀
紫耀
海人
海人
むり、そうですか…?
海人
海人
俺が運びたいのは山々ですが…転んじゃったら申し訳ないので…


紫耀
紫耀
…がんばる

海人
海人
がんばりましょ、持ってきますから横になっててくださいね

紫耀
紫耀
ありがと
海人
海人
はい、



…申し訳ないな、




海人
海人
持ってきましたよ、大丈夫ですか?

紫耀
紫耀
ありがと、

俺は水を飲む。



はあ…水さいこー…
海人
海人
今日はゆっくりしてください。

紫耀
紫耀
もう行っちゃう?


まだ、一緒にいたい…
海人
海人
午前中の仕事はもうないので、一緒にいれますよ

やさしく微笑む。かわいい…

俺が手を伸ばすと海人は手をとってくれた。



あったかくて、男らしい手…

眠くなってきたな
紫耀
紫耀
海人も一緒に寝よ、?
海人
海人
だめですよ、一応仕事中なので

紫耀
紫耀
ご主人様の言うことは絶対だろ、?
海人
海人
…でも、
海人
海人
今スーツなので…

海人
海人
夜、一緒に寝ましょう?
海人
海人
ね?

紫耀
紫耀
わかったよ、おやすみ
海人
海人
ふふ、おやすみなさい


俺は深い眠りについた。









次回に続く


主です、ギリギリあげられました、!
ネタがなくなってきてますね笑
新しい長編連載を制作していたのもあって遅れてしまいました💦
次回も是非読んでくださいね♪
                     myb

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