〈海人side〉
どういう意味?口を?
耳まで真っ赤なのがわかる。恥ずかし…
もー!恥ずかしい!!
…
俺たちは夕食を取り終え、お風呂にも入った。
ちゃんと歯磨きもしたよ!
あれ、なんか妙に緊張してる…
にっと笑った、
ベッドに腰掛ける、
俺は紫耀に抱きついた、
俺は思わず紫耀にちゅーした、もちろん頬に。
腕をそっと掴まれ、そのまま押し倒される。
それって、
そう考えているうちに、紫耀の顔が近づいてきた。
かお、ちか…
やば、とけそ…
いい匂いする、甘い…
俺、ぎこちない?
そっと口を開く
苦しくなってきて、紫耀の胸をトントンと叩く
離れる口からは銀の糸が引いていた。
ブンブンと首を横に振ると、
たらり、と唾が垂れる。
やべ
そういうと、布団に潜った。
俺はむっとし、自分からすることにした。
俺は紫耀と向き合うように体制を変え、手をばっと広げた。
煽るような口調で言ってみた。
紫耀に勝てる唯一の取り柄だからね!!
紫耀はいきなり俺に抱きつき、そのままゴロンと転がった。
また押し倒された様な体制になってしまった。
そういうと俺を置いて、そっぽを向いてしまった。
やばい、地雷踏んだか?
ばっと振り向き、ニヤッと笑う。
俺は紫耀の肩をペシっと叩き、紫耀の胸に飛び込む。
紫耀はあったかくてすぐに眠りについた。
何だかいい夢見れそう…
…
紫耀の顔が近づいてくる、
なんだ、夢か…
あとちょっとでちゅーできたのに…
それにアラームより早く起きちゃった、二度寝する時間でもないし…
早く起きよ…
隣にはまだぐっすり寝ている紫耀がいる。
今日もかっこいいな、
よく恋愛漫画とかで彼女が寝てる彼氏にちょっかいかけて、実は起きてましたー、とかあるよねぇ…
紫耀はほんとに起きなさそう笑
俺はやってみたくなって、紫耀に近づく。
髪に触れてみた。
サラサラだぁ、!実はあんまり自分から紫耀の髪触れたりしたことなかったんだよね…
やば!触りすぎた!?
俺は息を殺していた、よかった…もっかい寝たみたい。
次は…唇、
はダメだよね!流石に!
…
指で触れるくらいなら、いい?
俺は人差し指を紫耀の唇に近づけた。
ぷに、
わあ、!触っちゃった、触っちゃった!
起きてない!やった!
起きないうちに早く出てこ!!
ガチャ
パタン
〈紫耀side〉
え、今…キスされた!?!?
なんか俺の唇に当たったんだけど!!
え、海人!?まじで!?
思わず声に出してしまった。
まじか…海人が、俺に…
…
俺は興奮して二度寝するにもできず、せっかくだし起きて字の練習をしようと考えた。
…
俺、だいぶ上手くなってるよね、!
そうだ…
髙橋 海人
っと…。
俺は書いた字をまじまじと見つめる。
平野 海人
髙橋 紫耀
髙橋紫耀の方があってるなあ…
って、何でこんなことしてるんだろう…
子供じゃないんだから…
あれ?
ふと窓の外を見ると雨が降り始めていた。
ひさしぶりの雨、
今日はなにしようかな
コンコン
ガチャ
俺は海人を驚かそうとドアの後ろに隠れている。
息を殺して…
キョロキョロと辺りを見渡しているようだ。
海人は俺のベッドの方へ向かっていった。
へへ、気づいてないぞ笑
もうそろそろ出てあげるか、
そぉーっと…
おって!!笑笑
…
俺は言われた通り準備した。
今日は雨であんまり気分上がらないから、メガネでいいや。
わっ、すごい雨…やだな、風もすごいし…
…
…
〈海人side〉
洗濯物は中干しになっちゃうな…
あ、しょおはシャワー浴びるかな
まだ洗濯回さないほうがいいかな
よしっ!洗濯回しちゃお
…
相変わらず洗濯物が多いなあ、
俺は使用人さんと洗濯物を干した。
おかげで早く終わったから、フリーの時間だ。
よしっ、しょおに会いに行こ!
〈紫耀side〉
うぅ、頭痛い…
偏頭痛かな、最悪だ。
俺は仕事に手をつけようにもつけられず、机にうつ伏せになっていた。
コンコン
ガチャ
俺は首を横に振った。
…申し訳ないな、
俺は水を飲む。
はあ…水さいこー…
まだ、一緒にいたい…
やさしく微笑む。かわいい…
俺が手を伸ばすと海人は手をとってくれた。
あったかくて、男らしい手…
眠くなってきたな
俺は深い眠りについた。
…
次回に続く
…
主です、ギリギリあげられました、!
ネタがなくなってきてますね笑
新しい長編連載を制作していたのもあって遅れてしまいました💦
次回も是非読んでくださいね♪
myb
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。