「ハァ、ハァッ、ッ、!」
今現在、ナタでは戦争が起きている、
もちろん部族間の戦争などでは無い、
これは人対人では無いのだ、
此方の勢力はナタ人とファデュイ。
彼処の勢力はアビス。それも大量に、
戦争が始まる前からアビスは大量の犠牲者を出してきた、
ファデュイとも手を組んだものの、アビスの勢力は此方を遥かに上回っている。
先程、天空にアビスの力の源が出現した所だ。
ナタの空を黒く染め、生気ある土地に無限の災厄を拡散させた。
キィニチは懸木の民の伝達使が足りていない事もあり、近くの人にそれを伝えて直ぐに走り出してしまった、
今思えば焦っていたのかもしれない、ただそんな事を考えようとする暇すら与えてくれないアビスの魔物共の対処に追われていた、
「聖龍降臨!」
力を解放したアハウが空でブレスを放ちつつ、キィニチが鉤縄で攻撃をする、繰り返せばもちろん体力の消耗が酷くなる、
アハウの口数も今では減っている様に感じる。
「、、?」
突然視界がぐらりと揺れた。
どうやら血がダラダラと零れ落ち続けていたらしい、貧血だ。
ちょうど腰が落ちた背後に岩があった。その岩に持たれかかる
体が冷たくてガクガクと震える、息が上手く出来ない、
「キィニチッ!」
「あ、はう、」
呂律が回らない、視界がぼやける、死を感じた。
1度死んで、夜神の国から戻ってきた、なのに、死ぬのががとても怖かった。
キィニチは震える体を何とか動かそうとしながら目を瞑り、、
キィニチは夢を観る事になる。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!