1-1と書かれた教室の前まで着くと、
楡井は桜に対し注意喚起をした。
なんだか怯えているような、
でも無理して笑っているような
形容し難い顔で楡井はそう桜に話した。
だが桜は聞く耳を持たず準備運動をしている。
うーん…楡井可哀想
心の中で憐れみながらも助けはしない。
なんて男なんだ俺は……()
少し緊張しながらもガラガラと
扉を開けると、筋トレしてる人や
ゲームをしてる人、友達と談笑してる人
など、十人十色な風景があった。
だが、俺達が入って来た瞬間に
ほぼ全員が俺達の方を向き、
物珍しそうな顔で見つめている。
あ、
蘇芳がいる!!と思い名前を
呼ぼうとした瞬間に優しく
口を塞がれてしまった。
コイツ、なんか企んでそうだな……(当たり)
蘇芳がカツカツと前に出てくる程
楡井は顔をパァッと明るくさせ、
桜は警戒している。
楡井……犬かなんかなのか?(((
そう言ってめっちゃぺこぺこお辞儀をする楡井。
だがまた顔をパァッと明るくさせて、
なんなら楡井の方が興奮しているのでは
というような状態になる。
そこまで楡井が言った言葉を遮り、
蘇芳が言った。
いや桜、そこは日本語めっちゃ
流暢に喋ってる時点で察して???
というか外国人だとテンション上がるのか?
珍しく顔明るくさせてコイツも
犬みてぇになってたけど……
そう楡井が言ったところでまた言葉を区切られた。
蘇芳の雰囲気が少し変わったような気がする。
…楡井言葉区切られてばっかじゃね?(((
手を挙げ、振り下ろすかと思いきや
背中をバシバシと叩きだした。
構えていた桜は拍子抜けもいいところだろう。
そう蘇芳が言えば、傍観に徹していた
クラスメイトも反応を見せた。
ぱしッと肩に手を置き、明るい
表情と声色でそう彼は言った。
クラスメイトが反応を良くしていく中、
一人が疑問を桜に投げつけた。
その目は、ただ単に不思議に思った
だけのことを口に出しただけであった。
桜は、淡々と爆弾発言を落とした。
桜が爆弾発言をかました直後、
途轍も無い殺気を背後から感じ、
すぐに楡井を引っ張って避ける。
見ると、俺よりもはるかに背の高い
青髪の男が鼻息を荒くさせて
桜を見ている。
桜に対して、彼の猛攻が始まった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!