第286話

番外編『クソ兄貴と絶交』
796
2023/10/25 13:49 更新





























___キッカケは、本当に些細なことだった。

あなた
…♪
あなた
(待ってろ風呂上がりのアイスーっ!!)


進級と同時に「雄英高校ヒーロー科2年A組」へ転入した私は、兄の範太と共に、東京の実家へ帰省をしていた。

"全面戦争が終結し、落ち着いたから"というのも理由の一つだが、公安の任務や連合のアレコレで忙しく、年越しに帰省できなかったのが最も大きな理由だ。
数ヶ月前に作り替えたばかりの実家は、住んでいた頃とは違った雰囲気で中々慣れない。

それでも、大切な家族とひとつ屋根の下だと、やっぱり安心するみたいだ。


あなた
…あ、お風呂出たから早く入ってね
瀬呂範太
ふぁーい
あなた
、、食べながら喋るな。行儀悪い
瀬呂範太
ふんまへん
あなた
だから喋るなっての
夕食後のデザートのつもりなのか、範太は口いっぱいにアイスを頬張ってモゴモゴしている

『風呂上がりに食べた方が美味しいのに』と言おうとしたが、既に食べ始めている彼に言うのは無駄だと気付いたのでやめておいた←

あなた
(さて、私専用の抹茶アイスは…)
 
ガラガラガラッ












あなた
、、あれ?

ガサゴソと奥を探っても、
冷蔵庫や野菜庫の方を覗いて見ても、
私が求めていた物は何処にも無い。


箱に1本残っていたハズの抹茶アイスは、忽然と姿を眩ませていた。


あなた
、まさか……


ふと悪い予感が頭をよぎる。













あなた
…範太
瀬呂範太
んー?
あなた
今食べてるアイス、どこから出した?
瀬呂範太
はほはは
‪”‬箱から‪”‬
あなた
……何味?
瀬呂範太
はっひゃ
‪”‬‪抹茶”‬
あなた
………、、。

予感は見事に的中、最低な気分だ

''風呂上がりのアイス''という極上の楽しみを奪うなんて非人道的極まりない。



兄妹揃って抹茶味のアイスを好んでいることをここまで恨む日が来るとは思いもしなかった…

あなた
…それ、私のアイスですけど
瀬呂範太
…えっ?嘘ォ
あなた、この前はバニラ食べてたじゃん
あなた
抹茶アイス買い忘れてたの。関係ない話しないで
あなた
せっかく風呂上がりまで取ってたのに。
あーあ、最ッ悪
瀬呂範太
…間違えて食べちゃっただけじゃん。
そんなに責めなくて良くない?
瀬呂範太
第一、取ってあったなら名前書くなりしなよ。後から言われても知らないって
あなた
普通食べる前に聞くよね?
範太、私が抹茶アイス好きなこと知ってたんでしょ
あなた
その時点で察せないの??
瀬呂範太
…あーも、うるさいな
別にいいじゃん。買ってこれば
あなた
10時だよ?この時間に私一人で行かせる気?
瀬呂範太
、着いて行けばいいんでしょ…
あなた
っ何その言い方、腹立つ
あなた
申し訳ないと思ってるなら謝ってよ
瀬呂範太
ハイハイごめんなさいね
あなた
……へぇ、範太くんはこの歳になってまだ素直に謝れないんだー(笑)
瀬呂範太
…そっちは人をイラつかせる天才みたいだけど?煽りとか幼稚だわァ〜
あなた
…💢💢






___今思えば、本当に些細なことだ。







でも、当時の私は 知らなかった



‪”いつもの日常‬‪”‬が変わってしまうことが、あんなにも辛いことだったとは___。



あなた
絶交の約束でもしとく?クソ兄貴
瀬呂範太
アホらし、バッカじゃないの?
瀬呂範太
…いいよ。絶交な
あなた
学校でも金輪際関わらないで
瀬呂範太
言われなくてもそうしますよ
「「こんなクソ兄貴/バカ妹なんて御免だ」」

瀬呂兄妹の絶交生活 𝘴𝘵𝘢𝘳𝘵































バカ作者‪☆
わたがしチャン໒꒱様、素敵なリクエストありがとうございました✨
バカ作者‪☆
「距離置いてる回」とのリクエストでしたが、話の構成に困った私のせいで「お互い距離置いちゃう系」となります(((
また、明日に公開される予定の「バカ妹と絶交」は、この話でいう翌日の出来事の瀬呂視点となっております!

(二人の視点を交互に繰り返していくスタイルです)
あなた
この話も含め、大体7話くらいで終わると思います。続きもお楽しみに!
バカ作者‪☆
以上ですっっ🙇🏻‍♀️‪

プリ小説オーディオドラマ