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in.TDL
翌日。相澤先生やブラド先生とも相談し、''ヒーロー基礎学''としてB組がTDLを借りられた。
〝A組の授業はどうしたんだ?〟と何人もに訊かれたけれど、普段はヒーロー活動で公欠してる時の方が多いから 別段大きな問題は無いのだ。
パトロールを早めに切り上げ、軽い昼食を摂って、
始業ギリギリでこの体育館に間に合わせた。
疲労でもたつく身体に鞭を打って、一佳にコントロールの手本を見せた。
何処からか視線を感じる気がするが、多分気のせいだろう
フラッ
___ガシィッ
慌てて謝ると、飛竜は心配の言葉を口にしながら優しく手を離してくれた。
___良かった。多分、まだ大丈夫。
「宍田の連続パンチにも耐えられる鱗を作れるように」と提案したがやんわり断られ、かなりショックを受けた←
思わず笑みの浮かぶやり取りを離れ、困っている人が居ないか辺りを見回した。
〈 あなたって時々雑になるよね 〉
適切なアドバイスで、みんなを導かなくては
私は今、『次』を担うヒーローの卵を育ててるんだ。
もっと もっと、ちゃんと…”完璧”にやらなきゃ
カンペキに、ならなくちゃ。
ズキッ、
ヨロッ
___ドンッ!
地面にぴったり着いた脚は、疲労で縺れ、うまく立ち上がれないくらいまで悪化していた。
手を差し出してくれた人物を支えにして、何とか腰を上げる。
『物間』
少し躊躇ったように、君はこう言ったっけ。
その言葉は、今まで何度もかけられた心配や労いの声とは違って聞こえた。
絡みつく視線も、わざわざ「個性伸ばし」と称して私を呼び出したのにも、全て合点がいった。
きっと全部 私を心配してくれて___。
押されるがままに仮眠室に連行された私は、そのあと下校時間ギリギリまでぐっすりだった。
オレンジの雲が広がる空
石っころを蹴りながら下校する小中学生の影
何気ない日常の光景を見ると、まるで物語みたいに、たくさんの言葉を組み合わせた表現を思いつく。
その表現を心に仕舞う度に、胸がスッと軽くなって、不安も悩みも全部吹き飛ぶんだ。
「君は顔を真っ赤にして怒ったが、徐々に眉がしょぼんと垂れ下がっていった。
悲しそうな表情も相まって、何だか滑稽だ」
…面白い表現が また、ひとつ増えた。
『 拝啓 隣のクラスの問題児くんへ 』
手紙のように始まったこの想いは、今も心の中で綴られています。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!