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第1話

社内コンペ開催
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2023/05/21 13:56 更新
ある日の朝、帝国工業第一企画部オフィス。
田中部長
田中部長
おい、聞いたか?
山本補佐
山本補佐
いいえ。部長、何のことです?
田中部長
田中部長
社内で企画コンペをやることになったんだよ。
田中部長
田中部長
ライバルの共和工業を出し抜くための強力な企画を募集するらしい。
山本補佐
山本補佐
あらあら、それは頑張らないといけませんね。
田中部長
田中部長
おい、中村、聞いてるのか?
中村
中村
はい、聞いてますよ。
こないだのコンペは落ちましたよね。
田中部長
田中部長
何を言っとるか!
我が社で一番優秀な第一企画部から是非ともコンペに入賞しなければいかん。
山本補佐
山本補佐
ところでコンペのテーマは何なんですか?
もしかしてサミット絡みのことですか?
田中部長
田中部長
よく分かったな。
日本で開催されるサミットに合わせて、我が国のテクノロジーをアピールすることになるらしい。
田中部長
田中部長
そのためにどういうアピールをするか、それがテーマだ。
中村
中村
難しいですよ。
我が社で使えるテクノロジーを把握して、それからアピールを考えるんですから。
田中部長
田中部長
そんなのは当たり前だ。
中村、貴様はいつも斜に構えた態度をとりおって。
たまには真面目にやる気を示したらどうだ。
山本補佐
山本補佐
まあまあ。
サミットでのアピールとなると…
他社も参加することになるんでしょうか?
田中部長
田中部長
そうだ。
だからこそ共和工業に差をつける良いチャンスなんだ。
田中部長
田中部長
そこでだ、明日午後からうちの部内で企画会議を行いたい。
田中部長
田中部長
会議までに各自企画案を考えておくように。
山本補佐
山本補佐
分かりました。
中村
中村
第二、第三企画部に出し抜かれないと良いですね。
田中部長
田中部長
中村、貴様は企画部だという自覚はあるのか?
探偵ごっこみたいなことばかりしおってからに。
深夜、第一企画部オフィス。
山本補佐
山本補佐
中村くん、明日の企画案だけど、何か良い案思いつきそう?
中村
中村
うーん、正直難しいですね。
中村
中村
我が社で売り出し中のテクノロジーと言えば、AIを用いた自動運転技術ですよね。
中村
中村
それも自動飛行可能なAI。
山本補佐
山本補佐
やっぱりそうなるわよね。
通称、「空飛ぶクルマ」と呼ばれている技術ね。
中村
中村
空飛ぶクルマをAIで自動飛行させたら凄いアピールにはなると思うんですよ。
山本補佐
山本補佐
問題は安全性ね。
中村
中村
そうなんです。
その辺りは技術部の人に確認してみないと分かりません。
山本補佐
山本補佐
中村くん、その案を2人で共同提案ということにしない?
山本補佐
山本補佐
私が企画書をまとめるから、中村くんは技術部の人に確認してみてくれるかしら。
中村
中村
分かりました。
技術部に同期がいますから、明日朝一番に確認して連絡しますね。
こうして山本補佐と中村とで共同企画書を作成することを決めてその日の残業は終わった。

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