第13話

自覚
616
2022/12/04 01:40 更新
kn
あなた!!
あなた
!?! …っな、なに?


 あれから、私はシッマを避けるようになった。
 見るのは大丈夫だけど、目があったり笑いかけられるだけで心臓が煩くなって顔に熱が集まってしまうから。


 だけど、流石にずっと避けきれるわけがなくて…捕まってしまった。
kn
なあ、俺なんかしたか?
あなた
何が…?
kn
あからさまに俺の事避けとるやん。
それに顔も全然見してくれへんし…俺が何かしたんか?
あなた
! あっ…
 ただ恥ずかしくて逃げてたけど、シッマからしたら突然避けられてるんだ。
 申し訳なくなって顔を上げれば、シッマも心配そうな顔をしていた。
kn
やっと顔あったな…。何かあったん…?
あなた
…そ、の…、…ぅ…///

 顔を長時間合わせると、恥ずかしくなってきて顔を逸らした。

 それが気に入らなかったのか、シッマに両頬を掴まれて無理やり目を合わせられ、体が強張る。
あなた
ッヒエ…
kn
! っ/// …な、何変な声出してんねんw
 改めて目が合うと、数秒目が合った後少しきょどりつつも笑いながら話していた。
 その頬が微かに赤くなってるような気がして、(同じなのかな…)と考える。
あなた
う、煩いな…
kn
熱でも出とるんか?
あなた
へ、平熱!
その…個人的な理由で、シッマと距離置いてただけ…!
kn
個人的な理由ってなんなん?
 いつもなら「ふーん。そうなんや」程度で終わるくせに、こういう時ばっかり深堀りしてこようとしてきて、正直に答えたくなくて挙動不審になっていれば、頭に手が乗った。
あなた
っうわ、
kn
まー言いたくないならええけど…あんなあからさまに避けられんのは辛いわ…。
あなた
っそ、それは本当に、ごめんなさい…
kn
じゃ、反省しとんなら今度俺と遊びに行こや!
あー、その、家でゲームな!
あなた
えっ、あっ! ちょっと!?
 シッマは言いたい事だけ伝えるとすぐに行ってしまい、私の返事も聞かない。
 まぁ引きこもりだから予定はし行くけどさ…。……2人、なんだよね…?
あなた
(ぅ、うわっ、はっず…///私、今まで2人の時どんなだったっけ…!?)
shp
何してんの? こんなとこ突っ立って
あなた
っうわ!? あ、ショッピ君…?
いや…あ、今度シッマと遊ぶんだけど、一緒に遊ぶ?
shp
あぁ…いや、遠慮しとくわ。
ってか避けてたのは終わったん?
あなた
 突如背後から話しかけてきたショッピ君に驚きつつ聞けば、ショッピ君は考えもせずに拒否したが、即座に攻撃されて思わず呆けた声が出る。
shp
あからさまに避けてたやろ。
あなた
…んー、諦めたw
shp
えっ? 諦めたって…あのクソ先輩恋人おらんし、さっさと告白したらええやん。
あなた
はい?
shp
ん?
 突然会話のキャッチボールが途切れて首を傾げると、ショッピ君の中では会話が成立していたようで不思議そうな顔をしていた。
あなた
なんで急に告白の話になったの?
shp
え? いや…今まで避けてたのって、シッマに恋して恥ずかしくなったん、かなーって…。
…もしかして、今気づいた感じ…?

 ショッピ君の説明を聞いて目を見開く私に、ショッピ君はマジで?とでも言いそうな若干呆れを含んだ表情をした。
あなた
え、あっ、こ、いって、こ、こんな感じ、なのっ??
shp
ふふww、めっちゃ動揺するやんw
あなた
っだ、だって、…、……私…シッマから離れた方がいいのかな…
shp
は? なんでそうなるん?
 少し怒ったような言い方にちょっと怖がりながら話す。
あなた
だって…シッマ、ファンの人達に冷たいし…
shp
はー、あのクソ先輩…(ボソッ)
あなたなら大丈夫や。恋されたからって対応が変わるやつやと思っとるん?
あなた
わかんない…
shp
なら、思いを伝えずに知らん女にコネシマ先輩が夢中になってもええん?
あなた
…。…いや、私は"友達"でいいかなあ。
まぁでもあのドキドキの正体がわかったしありがと!
 そう笑って言えば、ショッピ君はため息をついて何か言おうとしていたが、その前に先生が入ってきて会話は終わった。

 自覚はできたし、恋してるせいだってわかったらもう避けなくていいもんね。ちょっとずつアタックしてみよ!
kn
あなた…お、おるやん。
あなた
うん、大丈夫シッマ、もう避けないから!
kn
ん? お、おう…?


 シッマを見てもドキドキはするけど顔は赤くならないし、やっぱり気持ちの持ちようだったんだな。
 とりあえずアタックするために、もっと仲良くなろう!





プリ小説オーディオドラマ