あれから、私はシッマを避けるようになった。
見るのは大丈夫だけど、目があったり笑いかけられるだけで心臓が煩くなって顔に熱が集まってしまうから。
だけど、流石にずっと避けきれるわけがなくて…捕まってしまった。
ただ恥ずかしくて逃げてたけど、シッマからしたら突然避けられてるんだ。
申し訳なくなって顔を上げれば、シッマも心配そうな顔をしていた。
顔を長時間合わせると、恥ずかしくなってきて顔を逸らした。
それが気に入らなかったのか、シッマに両頬を掴まれて無理やり目を合わせられ、体が強張る。
改めて目が合うと、数秒目が合った後少しきょどりつつも笑いながら話していた。
その頬が微かに赤くなってるような気がして、(同じなのかな…)と考える。
いつもなら「ふーん。そうなんや」程度で終わるくせに、こういう時ばっかり深堀りしてこようとしてきて、正直に答えたくなくて挙動不審になっていれば、頭に手が乗った。
シッマは言いたい事だけ伝えるとすぐに行ってしまい、私の返事も聞かない。
まぁ引きこもりだから予定はし行くけどさ…。……2人、なんだよね…?
突如背後から話しかけてきたショッピ君に驚きつつ聞けば、ショッピ君は考えもせずに拒否したが、即座に攻撃されて思わず呆けた声が出る。
突然会話のキャッチボールが途切れて首を傾げると、ショッピ君の中では会話が成立していたようで不思議そうな顔をしていた。
ショッピ君の説明を聞いて目を見開く私に、ショッピ君はマジで?とでも言いそうな若干呆れを含んだ表情をした。
少し怒ったような言い方にちょっと怖がりながら話す。
そう笑って言えば、ショッピ君はため息をついて何か言おうとしていたが、その前に先生が入ってきて会話は終わった。
自覚はできたし、恋してるせいだってわかったらもう避けなくていいもんね。ちょっとずつアタックしてみよ!
シッマを見てもドキドキはするけど顔は赤くならないし、やっぱり気持ちの持ちようだったんだな。
とりあえずアタックするために、もっと仲良くなろう!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。