きっかけは、ほんの小さいこと。
放課後。
あなたは廊下で、クラスの男子と話してた。
ただの会話。
笑っただけ。
でも――
少し離れたところで、サンウォンが見てた。
その日の夜。
メッセージ。
嫌な予感。
既読つくの遅い。
その“ふーん”が一番怖い。
少し強めに返す。
絶対別にじゃない。
数秒。
既読。
長い。
は?
そのまま送る。
空気一気に悪くなる。
イラッとする。
既読つく。
止まる。
そして――
その一言。
少しだけ、刺さる。
でも。
こっちも引けない。
既読。
また間。
そして。
真っ直ぐすぎる。
でもタイミング悪い。
送った瞬間。
やばいって思う。
既読。
つく。
でも――
返信、来ない。
翌日。
教室。
空気、最悪。
サンウォン、何も話さない。
目も合わない。
昨日と同じ。
でも今回は違う。
怒ってる。
完全に。
昼休み。
あなたもイライラしてる。
でも。
どこか引っかかる。
あの言葉。
放課後。
帰ろうとした時。
腕、掴まれる。
声、低い。
逆らえない。
屋上。
ドア閉まる。
沈黙。
先に口開いたのはサンウォン。
目、逸らしてる。
少しだけ不器用。
でもちゃんと謝ってる。
胸、チクッとする。
でもまだモヤモヤ残ってる。
顔上げる。
まっすぐ。
逃げない。
あなたも言う。
空気ピリつく。
サンウォン、一瞬黙る。
そして。
小さく頷く。
でも。
その次の言葉。
またそれ。
感情ぶつかる。
サンウォン、少し考える。
そして。
一歩近づく。
少しだけ苦笑い。
正直すぎる。
ズルい。
そんなの。
あなた、少しだけ笑う。
でも。
空気、少し柔らぐ。
サンウォンが小さく言う。
目、まっすぐ。
一瞬止まる。
心臓、やられる。
わかる。
めっちゃわかる。
少し沈黙。
そして。
あなたが一歩近づく。
小さく聞く。
サンウォン、少し笑う。
次の瞬間。
そっと引き寄せられる。
強くないハグ。
でも安心するやつ。
ケンカ終わり。
ほしとはーとお願い














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!