こうやってクラスメイトの奴らに僕はパシリにされたりいじめられたりされる
僕はいわゆるいじめられっ子だと思う
最悪だ
僕には友達がいない
信頼できる人もいない
でもお母さんだけは僕に優しくしてくれる
お母さんのために毎日生きているようなものだ
だって僕が死んだら悲しむから
家に着いた
お母さんにはいじめのことは隠してる
悟られないように笑顔で入らないと
なぜだろういつもは返事が返ってくるのに今日はしんとしている
とりあえず家の中に入ろうと思いドアを開けた瞬間
目の前に何があるのか理解するまでに時間がかかった
床を全面に染めている赤黒い液体
その上に生気を失ったように横たわる女性
周りに落ちている刃物
その女性が着ている見慣れたエプロン
その光景が僕を絶望させた















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!