あなた side
家に帰ると宏斗が珍しくもう家に帰っていて
ドアを開けた瞬間こちらに向かってきた
あなた『ただいま』
宏斗「おかえり。はやく曲聞かせてよ」
あなた『撮影付き合ってよ』
宏斗「もう準備した」
あなた『はやいな』
宏斗に急かされながらも準備をして
ギターを弾きながら歌った
動画は私の顔が映らないようにしてもらっていて
少し前からその動画を投稿している
元々は誰かの曲を弾くだけだった
だけどギターをはじめて少しして
自分で適当にコードを弾くようになって
曲を作ったりしていた
作曲をしてちゃんと作詞もすれば歌になるかなとか考えて
気づいたら自分の曲を作るようになった
私がよく行く病院の先生も
私は抱え込みすぎる性格だから
そうやって自分の中にあるものを表現するのはいいと思う
と言ってくれて今ではこうして動画投稿までしている
宏斗「やっぱりお姉ちゃんさすがすぎる」
あなた『そうかな?いつもありがと』
宏斗「この動画もアップされたらいっぱい聞くな」
あなた『バレんようにこっそり動画あげても宏斗にはすぐバレるからな』
宏斗「だって俺はお姉ちゃんのファン第2号やもん」
あなた『なんでいつも1号じゃないんよ』
宏斗「内緒、でも俺は一生2号でいいねん!お母さんとかあばあちゃんたちは俺よりあとやからな」
あなた『よく分からんけどわかったってことにしとく』
宏斗に撮ってもらった動画を少しだけ編集して
次の日には動画を投稿した
そして1ヶ月がたったある日の昼休み
私の人生に大きな変化をもたらすことになった











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。