はあ…まただ
スマホばっかり
一緒に暮らしてるからいつもベタベタしたい訳じゃないけど
けど、なんか最近ジョングクが適当だ
俺はちゃんと話す時はスマホから目離してるしちゃんと聞いてるし顔見たいし
まぁ偶にゲームとかで…いやでもそこまで多くないし
全然ちゃんと聞いてくれない
スマホなんていつでも見れるのに
俺はジョングクが今日どんなことしたのか、良いことあったとか悪いことあったとか、面白いこと起きたとか
そう言うの知りたいのに
ジョングクは俺のは興味ないの?
この気持ちをまんま言うと重いし、ジョングクは別にそうじゃないってわかってるけどさ
俺の目、さっきから一回も見てない
もういい
聞く気ないんだろうし、静かにして欲しければそう言えよ
丸い後頭部を睨んだ
1人で話してたみたいになって惨めでイライラするし、部屋に行こ
ソファから立ち上がって冷蔵庫からペットボトルを取って自分の部屋に入った
大体同じ空間にいることが多いけど、一応各自の部屋はある
はぁもう、こんな時はゲームしよ
まぁそんなイライラはゲームをしてるとすぐに頭の隅に追いやられていって
中々うまくいかなくて没頭してると
5分も立たない内に、ドアがノックされた
いつもより控えめに開けられる
様子を伺うようにドアから顔をひょこっと出した
ちょこちょこ兎みたいに近寄ってきて
ベッドに座る俺の前に立った
こういうところ好きだなぁ
イライラなんて吹っ飛び、だんだんと余裕が生まれてくる
ゲームを再開
うーん、ちょっと冷たすぎたかな
ニヤけないようにしないと
自分がやられて嫌なことは他人にしない
ゲームから目を離し、ジョングクを見上げる
かわいい、本当
目があちこちに行って
ずるい
こんな顔でそんなこと言われたら、1人になりたかったとしても即気分変わる
聞き方おかしいだろ可愛すぎるだろ
ちょこんと隣に座ってくると、コントローラーを持つ俺の手を上から握って
パッとコントローラーを離し手を繋ぐ
はぁ〜…………
よくわからないけど、ジョングクは俺に膝枕をすればなんでも解決できると思ってる節があると思う
大体当たってはいる
正座だと流石に筋肉で硬くなるから、足を伸ばしてもらった
柔らかめの太腿に頭を乗せてジョングクを見上げる
ポンておでこ辺りに優しくてが添えられた
なんだこれ、最高かよ
結局今日は最高の日になったな
意外とちゃんと聞いてたみたいだ
1人名前間違えてるけど
撫でてくれるのが気持ち良すぎる
片方の手でおでこから上へ撫でられて、もう片方は頬を包むみたいに優しく当てられる
やばい…幸せ…
ほっぺの手が心地良すぎて、意識してないのに顔がそっちへ向いてしまう
なんか…すごい甘やかされてる…おれ、
なんか、いいな
ああ、自分はちゃんと聞いてくれなくて怒ったくせに今は気持ちよくて眠くて頭入ってこない
歌うますぎ
初めて一緒にカラオケ行ったとき、ジョングクの次に歌うのが嫌でずっと歌ってもらってたな
心地良すぎる歌声に、もっと眠気が襲ってくる
そっか、そうだった
ジョングクって洋楽もめっちゃ上手いから
俺は1000hoursが好き
なんでこんな気持ちい撫で方できるんだろ
風呂入ってないし、課題進めときたいし
全部終わったらまたこれやってくれるかな
顔を包み込まれて
額にキスされる
目を閉じた
結局ジョングクまで寝ちゃってて、二人して1時間以上寝坊することになった















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。