無気力に笑う彼に腹立つどころかきゅんとしてしまう私を殴りたい。
そういえば凪って昔から距離感おかしかった。
今さらじゃなかった、
隣に座るともたれかかってくる凪。
無意識なのかこーゆーことしてくる。
無自覚キラーめ。
他愛ない話をしながらゲームをする。それが楽しい。
凪の瞳が私を捕まえて離さない。
満足げににへら、と笑う彼に期待をしないようにする
こんなこと言ってくれるのは私が唯一の幼なじみだから。
期待しちゃいけない。彼はそーゆーつもりで言ってないんだし。
悶々としながらゲームをしてたら、日付が変わりそうな時間になっていた。
彼女の髪を優しく撫でれば赤子のように指を握られた
こんなに小さかったのか、と改めて思う。
帰さなきゃ。
でももうちょっとだけでも寝顔を見てたい。
結局朝まで寝ててあなたちゃんに起こしてよー!と怒られても反省してない凪がいた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。