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第1話

1 .突然
51
2025/08/09 14:49 更新



 越前リョーマ 様へ
貴方様は 【一番星】 に選ばれた 崇高な方です

‪✕‬日、‪✕‬時までに以下の住所にお立ち寄りください。

貴方に 世界の運命が握られています。



 越前 リョーマ
……なにこれ、

朝、起きてスマホを開いた途端これだ。

霊媒商法でもするなら、狙う年齢層を考えて欲しい。
これで仮に俺が引っかかったら、間違いなく犯罪だ。
俺じゃなくても犯罪紛いだろうけど。


学校の教室、黒板前で語られる先生の説明の中でも、今朝のメールのことが頭から離れない。


ここまで来ると、逆に面白く思えてきてしまう。


昼休み、スマホのロックを開き、メールを開く。


その時既に、策に嵌っていた。


メールに記載していた場所に向かうと、そこは廃ビル。
物々しい雰囲気と、煤の匂いが鼻腔を掠め、眉間に力が入るのが分かる。

時間には間に合った、今実際にその時間になったところだ。

まぁ、元々面白半分で来ただけ。

そう思った瞬間、後頭部に強い打撃が打ち込まれた。
 越前 リョーマ
ッ゙、!?!

声を上げる隙もなく、自分の意識は簡単に遠のく。


そこでようやく気づいた。


もう遅い。


 運営
第28候補、確保完了。






 巣鴨あなた 様へ
貴方様は 【一番星】 に選ばれた 崇高な方です

‪✕‬日、‪✕‬時までに以下の住所にお立ち寄りください。

貴方に 世界の運命が握られています。

あなた
……

昼方、一人の少女の元にもまた同じ内容のメールが送られていた。
あなた
………………

彼女は、迷惑メールフォルダに入れようとした手を少し止め、何かを考え込んだ後、その内容を覚え、立ち上がった。

一人の友人に「散歩行くから夜来なくていい」とだけメッセージを送り、スマホの電源を切った。


部屋着の上に上着を羽織っただけの軽装で、彼女は部屋のドアを開けた。


新作です、ハートフルな魔法少年魔法少女ものです
よろしくお願いします

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