俺は常に、独りを貫いた。
戦場では、何人もと一緒に戦うが
死ぬ時は一人だ。
それを知らない蛆共と関わりたく無くて『独奏』という
最高で最悪の逃げ道を通って生きてきた。
今思うと、初めてこんなに人と喋ったかもしれない
まぁ、どこのヒキニートのコミ障だ、と言われても
何も言い返せないが。
ただ、
ただ、
決して心が揺らいだとか、コイツらならって訳じゃない。
ただの気分転換だ
シンフォニー
初めての『交奏曲』というのも悪くない
少しだけ、やってみようかな。
今、ここからだ。
俺の シンフォニー
『今から始まる異世界奏者の交奏曲』
開幕だ!!
END・・・初めての交奏曲・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!