天使としては人間と暮らす
なんてヒジョーシキな事、
する訳ないと思ってたけど、
…生きる為ならば仕方の無い事…。
問題は相手側だ。
もしも冗談で言ったのであれば
私は外で過ごす事になるから…
何としてでも入れて貰わないと!!!
男はそう言い、スマホを取り出した。
どうやら、誰かに電話している様だ。
何だか随分とあっさり了承して貰えた。
適当にあしらわれて居そうで
何だか少しイラついたけど
そんなのとを考えているうちに、
男は電話が終わった様で此方に向かって
手招きをした。
さっきのは何の電話だったんだろうか?
まぁきっと、自分に関しての事だろう。
青柳…なるほど、これが苗字か
らだ?珍しい名前だな。
いわゆるキラキラネームって奴か
急にテンション下がったな、
…今更だが、中々実感が持てない。
馴れ馴れしい、
最初に思った事はこの言葉だ。
…まぁ、上下関係ありまくりの
天界よりかは、
案外、楽しくやって行けるのかもしれない。
その後も何かしら話をして、
7、8分歩いた所でらだが足を止めた。
家に着いたようだ。
…この家、一見ただの豪邸だ。
ただ、天使として、
今まで見てきた家とは
何かしらが違っている。
違和感を感じた。この家に
別に、何があったとしても私は大丈夫だ。
なんてったって天使だから。
地上を堕ちた後でも力は残ってる。
…多少、弱くなっているけど
一瞬、耳がキーンとした。
鼓膜があと少しで破壊されそうなぐらい
五月蝿い声だ。
…これが、シェアハウスの同居人か、
なんか、社畜みたいな人だ。
『疲れてる』って目をしてる。
なるべくらだ以外には関わりたくない。
人間が居るってだけで鳥肌モノなのに、
複数と接しろなんて…
『私嫌です。』の目でらだに訴えかける。
だいたい察してくれた様で、
自分の名前を紹介してくれた。
…一応、首を振っておこう。
第一印象が悪いと生活しずらいだろうし。
コクリ、と頷いた。
1ヶ月をしばらくと言うのであれば。
扉を開けると、広い空間があった。
やけに大きい机にソファやくつろげる所がある。
台所の様な所も少しだけ見えた。
一番最初に此方に気がついたのは
変なパーカーを着た男の子だった。
カタコトで話していて、
多分コミュ障だと分かった。
この男も変なパーカーを着ていて、
いかにも『ガラ悪いヤンキー』って感じ
何だか違和感も少しあるし、
一番関わりたくないな
案の定、コミュ障とヤンキー、後面倒見が良さそうな…母のような人だ。
何だか、面倒臭そう。
前に言ったことは取り消すことにする。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!