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第11話

上手くいかない。
1,225
2024/01/20 11:11
最悪の打ち合わせをしてしまった。
今日は打ち合わせ後、リハが入る日だった。
いつもと何ら変わりないかんじ。
でもさっきのステージ上の演出を考える打ち合わせで、僕がヒートアップしすぎて急遽停止になってしまった
大森
大森
最悪、もぉ、やだ、泣
こだわりたいが故に、頑固になっちゃって、
大森
大森
どーしたら、いいか、っわかんなぃ、泣
人様に迷惑をかけてしまった。
思い出したくなくても、思い出してしまう。











大森
大森
ここのライトは、
大森
大森
絶対このメーカーのこの色じゃなきゃいけないんです、
「ん〜、こっちとの相性的に危険かと、」
大森
大森
それは、ご自身のメーカーで危険じゃないものとか、無いんですかね、
「どうしてもウチのだと厳しいです。」
ライブで使うたった1つのライト。
でもそれがすごく重要だから、こだわりたい。
メーカーの方と話し合うけど、どうしてもできない、
危険が伴うらしい。
大森
大森
あの、具体的に、危険っていうのは、どういうことなんですか、
「近くに置いてある、ライトと相性が悪くて、」
「どうしても皆さんに負担がかかってしまう、」
大森
大森
その負担、って何ですか、
「身体に支障が出るかなという感じですね、」
大森
大森
っ、そういうことじゃなくて、
大森
大森
濁さなくていいので、何が起こるか教えていただきたいんです、
「まぁ、主に機械類の話ですね、」
そんなことはわかってる。
そうじゃなくて、もっと詳しく、
大森
大森
もうちょっと詳しく言えないですか。こっちも暇じゃない、イヤモニが危ないのか、ステージングが良くないのか、そういうのを聞きたいんですよ。
若井
若井
元貴。
「言ってしまうと迷惑かな、と、、」
大森
大森
言わないほうが迷惑ですよ。ダメならダメって言ってください。
大森
大森
そのライト危険性もわかんないまま使いたく無いんです。若井と涼ちゃんに何かあったらどうするんですか。
大森
大森
危険性を理解してませんでした、で済むと思ってるんですか。
藤澤
藤澤
元貴、落ちついて。
「危険性としましては、あのー、」
「ライトの中の物質が、機械と反応してしまって、イヤモニの方がちょっと、っていう、、感じですね、」
大森
大森
イヤモニがどうなるんですか。
「特に若井さん側は結構危なくなりますね、」
大森
大森
イヤモニがどうなるか聞いてます。
若井
若井
元貴。もういい。
藤澤
藤澤
マネ、一旦なし。
藤澤
藤澤
打ち合わせ取り消そう。
『うん。』
『すみません、大森ちょっと切羽詰まってまして、』

『本当に申し訳ないです、
 また次の機会にしていただけないでしょうか、』
「あ、すみませんこちらこそ、」

「お力になれず、、申し訳ないです、」
藤澤
藤澤
いえいえ、ありがとうございました、
若井
若井
ありがとうございました、
「では、失礼します、」
若井
若井
元貴。お前が焦ってんのはわかるけど、言い方考えろ。目上の人だぞ。
大森
大森
、、おれは、
大森
大森
僕は、ただ若井と涼ちゃんに怪我させたくないだけ、
大森
大森
心配してるだけだから、
若井
若井
私情が出過ぎてただろ。
大森
大森
なに、心配しちゃダメなの、
若井
若井
なんだよその態度。
大森
大森
心配してあげてるのに、怒んなよ、
若井
若井
、勝手にしろ。
思い出しただけで泣きそうになる。
でも、僕が悪いのは事実。
リハもあるし、反省して次に行かなきゃ、
大森
大森
Aから。
大森
大森
サビ前までの間は、割とステージ上で動いてもいいかなって感じ、
さっきまでの打ち合わせでの態度は見直して、
しっかりしないといけない。バンマスだから。
若井
若井
俺は?
若井
若井
涼ちゃんのとこ行って帰ってくるまで結構時間なさそうなんだけど、、
大森
大森
あ、それは、若井のテンション感で決めるかんじで、
若井
若井
うぃっ。
さっき若井は怒ってくれた。
でも、だから、何となく言いにくい。
もっと言いたいことがあるのに、
大森
大森
っとりあえず、頭整理して、10分後やろう、
藤澤
藤澤
はぁ〜いっ
自販機行こうかな、
大森
大森
いってきま...
若井
若井
元貴。
大森
大森
、、ビクッ
若井
若井
こっち来て。
大森
大森
な、なに、
若井
若井
力みすぎ。さっきのこと忘れろ。
若井
若井
元貴ならもう反省してんだろ。
だから気にすんな。顔暗い。
大森
大森
、ごめん、
若井
若井
いーよ。
若井
若井
あと俺に言いたいことねーの?
大森
大森
、、?
若井
若井
リハで。なんかあるだろ。
若井は変化に気づくのが早い。
僕が言いたいことがすべてわかる。
大森
大森
もー、ちょっと、だけ、
若井
若井
うん、
大森
大森
僕に、近づいて、
若井
若井
元貴に?
大森
大森
メインステージから帰るとき、若干若井が、端に寄ってるように、見えるから、
若井
若井
おぉ、でも俺バミリぴったりにいるよ?
大森
大森
あ、あの、バミリあそこに貼ってるけど、
大森
大森
っ、ほんとは、
大森
大森
ギターソロで前出るときに、かっこよく見える、場所に貼ってて、、
若井
若井
あ、そーなの?
大森
大森
だから、普段あそこに、居ると、ちょっと目立ち過ぎちゃう、、
大森
大森
一体感が、一気に薄れちゃう、の、
あのバミリは僕が貼ったところ。
いつもは指定してスタッフにお願いするけど、
若井のバミリだけは、
僕が貼りたかった。
涼ちゃんは動けないから、尚更若井に託したくて、
大森
大森
涼ちゃんは、ソロでも全体的に大きい動きができないから、、
大森
大森
動ける、若井がいちばん、かっこよくいれるようにしたくて、、っ泣
最悪だ、人前では泣かないつもりだったのに、
大森
大森
ん"ッ、泣"
若井
若井
え、ちょ、元貴?!
大森
大森
こなぃでッ、泣"ぅぐっ、泣
リハーサルしてたスタジオを出て、
空いていた近くの会議室に入る。











大森
大森
最低、っ、泣ほんっと馬鹿ッ"、泣
大森
大森
僕のせぃで、っ"泣、、












僕のせいでみんなのコンディションを崩してしまう。
続くよぉ

ちゃんと甘々元貴くんも出てきますので、ご安心を!

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