最悪の打ち合わせをしてしまった。
今日は打ち合わせ後、リハが入る日だった。
いつもと何ら変わりないかんじ。
でもさっきのステージ上の演出を考える打ち合わせで、僕がヒートアップしすぎて急遽停止になってしまった
こだわりたいが故に、頑固になっちゃって、
人様に迷惑をかけてしまった。
思い出したくなくても、思い出してしまう。
「ん〜、こっちとの相性的に危険かと、」
「どうしてもウチのだと厳しいです。」
ライブで使うたった1つのライト。
でもそれがすごく重要だから、こだわりたい。
メーカーの方と話し合うけど、どうしてもできない、
危険が伴うらしい。
「近くに置いてある、ライトと相性が悪くて、」
「どうしても皆さんに負担がかかってしまう、」
「身体に支障が出るかなという感じですね、」
「まぁ、主に機械類の話ですね、」
そんなことはわかってる。
そうじゃなくて、もっと詳しく、
「言ってしまうと迷惑かな、と、、」
「危険性としましては、あのー、」
「ライトの中の物質が、機械と反応してしまって、イヤモニの方がちょっと、っていう、、感じですね、」
「特に若井さん側は結構危なくなりますね、」
『うん。』
『すみません、大森ちょっと切羽詰まってまして、』
『本当に申し訳ないです、
また次の機会にしていただけないでしょうか、』
「あ、すみませんこちらこそ、」
「お力になれず、、申し訳ないです、」
「では、失礼します、」
思い出しただけで泣きそうになる。
でも、僕が悪いのは事実。
リハもあるし、反省して次に行かなきゃ、
さっきまでの打ち合わせでの態度は見直して、
しっかりしないといけない。バンマスだから。
さっき若井は怒ってくれた。
でも、だから、何となく言いにくい。
もっと言いたいことがあるのに、
自販機行こうかな、
若井は変化に気づくのが早い。
僕が言いたいことがすべてわかる。
あのバミリは僕が貼ったところ。
いつもは指定してスタッフにお願いするけど、
若井のバミリだけは、
僕が貼りたかった。
涼ちゃんは動けないから、尚更若井に託したくて、
最悪だ、人前では泣かないつもりだったのに、
リハーサルしてたスタジオを出て、
空いていた近くの会議室に入る。
僕のせいでみんなのコンディションを崩してしまう。
続くよぉ
ちゃんと甘々元貴くんも出てきますので、ご安心を!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。