N side
目の前のお昼ご飯に夢中なりうらに
問いかけてみても今は無理か笑と思い
俺もまたお昼ご飯を食べるのを再開した。
急に焦ったように言い出してきたりうらに
俺は頭に?を思い浮かべる。
急にしゅんと反省しだしたりうらに驚き
俺は優しく彼の頭を撫でる。
にへらっ、と笑うりうらに俺も笑い返した。
その日はお昼ご飯を食べてから
急に天候が悪くなったため互いの家で過ごそう、
ということになり1日が終わった。
次の日
俺はリュックにお昼ご飯とお金、その他諸々を
詰め込みりうらの家へ訪れた。
りうらも俺と同じような物を持ってきて
俺を出迎えてくれた。
そして、隣町へ小さな旅を始めた。
隣町まではボロいバスが通っているため、
それで移動した。
隣町に着いてからは
色んな人達に聞いてミラーレイクまで歩いていった。
途中りうらが疲れてないかと、聞いたが
りうらは夢が叶うのが嬉しいのか
全然大丈夫!!!と無邪気な子供のように返した。
意外とミラーレイクは山の近くにあり、
険しい道が続いていたが運動がてらに俺たちは
足を軽くして進んで行った。
途中でりうらのお腹がなったので
1度休憩でお昼ご飯を食べたが周りが違う景色だからか、いつもより美味しく感じた。
俺たちがもう一度足を進めた時に、
りうらは突然俺に話しかけた。
急に言い出したその言葉を俺は
あまり鵜呑みにしないでまた足を進めた。
そして、数十分もしないで
俺たちの約束の場所、ミラーレイクにたどり着いた。
りうらが隣で目を輝かせて
ミラーレイクを見つめている。
今まで見たことのない興奮したような感じの
りうらに微笑み俺たちは手漕ぎのボートに乗った。
俺自身手漕ぎのボートに乗ったことがなく、
少し手慣れないように柄を持った。
りうらは本当に鏡のように映る湖に
見蕩れながらにこにことしていた。
ゆっくりと動くボートは
時間を早く経たせてしまった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!