第17話

Story13「間抜けな声」
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2024/12/15 12:01 更新
司波 仁
っ、本当か?
物怪 瑠衣
、ああ。本当だ!
瑠衣の口から発せられた言葉。
瑠衣の身体が透けて、瑠衣の行動を制限された謎の現象。

その謎が、解けた。
物怪 瑠衣
えっと…うんっと…なに、何があったか
えー…口だけじゃ説明が難しいから、行くぞ
枯柳杖道
一体どこに?
物怪 瑠衣
え?え〜〜っと〜〜〜……んーー





……あ

物怪 瑠衣
ファミレス行くぞ

ファミレス、行くぞ
司波 仁
は?
枯柳杖道
は?
司波 仁
はぁ?
物怪 瑠衣
うるせーぞ、仁
場面は変わって近くのファミレス。


通常と一転、間抜けた声を上げた仁に、瑠衣が文句を言う
仁がそんな声を出すのは、どう考えても瑠衣の発言だろう。

謎を解くために行くべき場所が、ファミレス。
そう、ファミレスだ。

しかも辺りをウロウロし、突然立ち止まって決めたような、
そんな場所だ。ファミレスだ。

仁が呆然とするのも仕方ないだろう
枯柳杖道
はぁ…、
仁と同じ考えの杖道も、ため息を吐く。

そんな二人の気持ちなんて無視!とは言わないが…
気持ちが伝わらないのか、瑠衣は呑気にメニューを開く。
物怪 瑠衣
お、新メニュー出てるじゃねーか!
あ、でもいつも食べてるのも……
仁は思った。
瑠衣に、
司波 仁
ふざけてんのか
と聞きたい。
物怪 瑠衣
ふざけてねーよ!?
声に出ていたみたいだ。
口に出たのならしょうがない、とばかりに
司波 仁
…瑠衣は謎を解くために、
ファミレスに寄ったんだよな?
物怪 瑠衣
え、あ…ああ、まあな〜〜
司波 仁
(怪しい……)
怪しい。が、瑠衣は事件を放棄するために嘘を吐かない。
それを知っているからこそ、仁と杖道は言われるがままだ。
物怪 瑠衣
仁も、おっさんも
早くメニュー決めろよな
枯柳杖道
全く……
言われるがまま、仁はナポリタン、杖道はドーナツを
瑠衣はいつも食べているハンバーガーを頼んだ。
物怪 瑠衣
お前らいっつも同じだな
司波 仁
お前もな
と、軽口を叩く二人。


やがて注目したメニューが届く。
先ほどまで苦々しかった仁と杖道の顔が、少しゆるんだ。
物怪 瑠衣
なんだよ仁、嬉しそーじゃん
司波 仁
ま、そろそろ飯の時間だ
少し早く食ったっていいだろ。
枯柳杖道
それもそうだな。
ん、それではいただくとするか
物怪 瑠衣
おう!
物怪 瑠衣
は〜うまかったな!
司波 仁
そーだな
枯柳杖道
ああ。美味しかったな
三人同じ感想を述べる。

この後はどうするか。
と、そこでハッとした杖道が瑠衣に言った。
枯柳杖道
瑠衣、いつ謎を教えてくれるんだ?
ハッとする瑠衣。仁も忘れてたのをごまかすように言う。
司波 仁
結局、ファミレスでも話さなかったな
物怪 瑠衣
ゔ……ま、まあ
次…次こそ、多分絶対に
枯柳杖道
矛盾してるぞ
物怪 瑠衣
うぅ……
本日、何度目かのため息を吐く二人。
瑠衣はあーでもないこーでもないと一人しゃべった後、
物怪 瑠衣
次は広場!広場 行こうぜ
と、また二人に頭を抱えさせたのだった。

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