瑠衣の口から発せられた言葉。
瑠衣の身体が透けて、瑠衣の行動を制限された謎の現象。
その謎が、解けた。
……あ
ファミレス、行くぞ
場面は変わって近くのファミレス。
通常と一転、間抜けた声を上げた仁に、瑠衣が文句を言う
仁がそんな声を出すのは、どう考えても瑠衣の発言だろう。
謎を解くために行くべき場所が、ファミレス。
そう、ファミレスだ。
しかも辺りをウロウロし、突然立ち止まって決めたような、
そんな場所だ。ファミレスだ。
仁が呆然とするのも仕方ないだろう
仁と同じ考えの杖道も、ため息を吐く。
そんな二人の気持ちなんて無視!とは言わないが…
気持ちが伝わらないのか、瑠衣は呑気にメニューを開く。
仁は思った。
瑠衣に、
と聞きたい。
声に出ていたみたいだ。
口に出たのならしょうがない、とばかりに
怪しい。が、瑠衣は事件を放棄するために嘘を吐かない。
それを知っているからこそ、仁と杖道は言われるがままだ。
言われるがまま、仁はナポリタン、杖道はドーナツを
瑠衣はいつも食べているハンバーガーを頼んだ。
と、軽口を叩く二人。
やがて注目したメニューが届く。
先ほどまで苦々しかった仁と杖道の顔が、少しゆるんだ。
三人同じ感想を述べる。
この後はどうするか。
と、そこでハッとした杖道が瑠衣に言った。
ハッとする瑠衣。仁も忘れてたのをごまかすように言う。
本日、何度目かのため息を吐く二人。
瑠衣はあーでもないこーでもないと一人しゃべった後、
と、また二人に頭を抱えさせたのだった。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!