琴葉視点
何回聞いてきたんだろうか、
何回この温もりを感じてきたんだろうか、
もう何回かも忘れるぐらいに、
私にかけてくれた声
涙が、、、
色々なことが頭を巡る
そんな時に
しばらく黙っていた人たちが喋り出したので
咄嗟に振り向いてしまった
反射というものだろう
その目に映ったのは琴葉が一番大好きで大切に思ってた人たち
私の一言でみんな目を見開いた
その後沈黙が続いたけどみんな優しそうな、暖かそうな目をしていた
その時最初に口を開いたのはマイキーだった
マイキーは私がいなくなってからのことを教えてくれた
一人一人から戻ってきて欲しいと言われた
とても迷う
私がいていいのか、
戻ってまたあんなことにならないのか、
それに私はみんなの幸せを考えてみんなから離れた、
色々なことを考えてしまってすぐに答えが出ない、
あぁ、この人たちは、本気なんだ
帰ってもいいんじゃないかと
そう思わせてくれる
ねぇ、海奈、
私、もう一度だけ、信じてみてもいいかな
大好きな人たちの隣にいてもいいかな
考えていたら自然と私はみんなの方に行ってしまっていた
その言葉を発した時にはみんな私に抱きついていて
みんな泣いて喜んでくれた
私も自然と笑顔と涙が出た
まだ完全に信じきっていないけど、
中途半端な私だけど
今度こそ大丈夫だと期待を胸に抱いて
一歩前に踏み出そう
きっと、みんなで幸せになれる
そう信じて











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。