南校舎へ向かう途中サッカー部の方から転がってきたサッカーボールを拾い、先輩らしき人に渡す。
サッカー部ってドフンくんもいたよな…と思いながら少しを奥を軽く覗いたが見つけることはできなかった。
軽く奥を覗いていたのにしっかり見られており少し恥ずかしいが、ヨンジェと仲良いことを知られていることが不思議で堪らない。
本当は行きたい気持ちが9割だが、気まずさと申し訳なさからつい断ってしまった。
ん?シニュ先輩!?
思い出した。サッカー部部長シン・ジョンファンはその美貌とサッカーのスキルで数々の女の子の心を射抜き、ヨンジェとは比にならないくらい大人気な先輩だ。
いつも人に囲まれていて実際に目にしたことはなかったが、こーれは超絶イケメンだ。通りで人気だしモテるはずだ。
私が驚くと同時に手が引かれ、校庭へと連れてかれる。
いくらファンじゃなくてもこんなことされたら、普通にファンになってしまいそうで恐るべしシニュ先輩…と心の中で静かに思う。
私をコート外のベンチに連れてくなり、走ってコートへ戻ったシニュ先輩。本当にかっこいいな〜と改めて感動する。
少し離れたところにはファンらしき人がおり、人気メンバーたちが動くたびに歓声をあげている。
ベンチに座るなり、早速私に気づいてやってきたヨンジェ。少し離れたところにいたファンが歓声をあげた。
軽く走って再びコートにヨンジェが戻ると、再び歓声が上がる。
あいつそんなに人気なのか…と改めて実感する。そしてなぜそんなヨンジェと仲良くなったのかを思い出そうとしても中々思い出せない。
そんなこんなで唸っていると練習試合が始まった。
やっぱりドフンくんかっこいいな…と思い、目で追いかけていても目が合うことはない。
そりゃそうだ。クラスメイトとしてたまに話すくらいの私のことをわざわざ見つける訳がない。
その事実が少し悲しくもあるがまだ焦らずに頑張っていこうと思った。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。