赤紙 を渡されてから 何年後かして
上から 特攻の 命令を渡された
個人的に 飛行機の経験は あまり無かったが ……
その前に 航空機の乗り方の 訓練をしていた
それがなんのために やるのかは予想ついていた
実際に 命令されると やっぱり怖い
震えた声を ぐっと押し殺し
したくもない 返事をする
そう思うのも 無理はない 。
何故なら 俺たちは 大切な人に
逢いに行く時間は 一切ないから
特攻しろ と言われたら すぐに
特攻できるように その場で寝泊まりし 待機する
( 手紙と お守り 、 電話番号 、 住所 )
これらを 小さな箱に包み込み
その場に置いた 、 あとから来た人たちが
届けてくれるだろうと …
未来の愛する人へ 届いてくれますように 、
俺は そう願って 一息ついた その時
特攻の命令が出た 、 心臓の動きが
早くなる感覚があった 、 怖いのだろう 。
大きく深呼吸をし 特攻機へ向かう
急に 話しかけられて びっくりした
その人は 特攻機の 燃料の中身を見せてきた
特攻機の 燃料は 普通
片道分 しか入っていない
でも俺は 、 これから 死にに行く
そう 、 小さく 呟いて 特攻機に乗った
中途半端で ごめんなさい 、














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。