その頃、3人を乗せたバギーは海底の荒野を進み続けていた
スネ夫は先程まで明るかった深海の景色がまるで日が沈む様に暗くなってきていることに違和感を覚えた
ジャイアンが息を吸い込もうとするが、呼吸は浅くなってしまう、
息苦しい
運転席のタッチ画面に「28:41」とタイマーの表示が出てきて、数字が40、39…と刻々と減っていく
その数字を見て、ジャイアンとスネ夫の顔が青ざめた
すると、後部座席から急に物音がしだした
ジャイアンとスネ夫はその音に驚き、少しずつ後ろを向く
その音の正体はあなたの下の名前だった
それを見て2人は安堵と同時にあなたの下の名前にも異常がないかを尋ねた
2人の必死の形相に疑問を抱きながらあなたの下の名前は淡々と答える
何度も注意したのに、こうして勝手にバミューダへ向かっていることにあなたの下の名前は怒っていた
しかし、スネ夫の次の言葉を聞いてあなたの下の名前は怒りを忘れることとなった
すると、あなたの下の名前の顔からみるみる血の気が失われていく
あなたの下の名前が勢いよく2人に尋ねると、二人が泣きそうな表情をしながら頷いた
淡々と答えるバギーにジャイアンが怒鳴る
ジャイアンはハンドルを振り切って『テントアパート』に戻ろうとするが、自動運転モードのバギーは言うことを聞かずに、そのまま進んでいく
あなたの下の名前が急いでバギーに尋ねる
しかし、返ってきたのは絶望だった
それは、自動運転モードにしたジャイアンやスネ夫から解放されないとバギーは何も出来ない、ということ
スネ夫の悲痛な叫び越えが、暗い海底に消えていった
ドラえもん、のび太、しずかが物凄い勢いで『タケコプター』で飛んでいる
3人は『テキオー灯』を新たに浴びて、4人の捜索を始めていた
ドラえもんがそう推理してから飛び続けると、しずかが『タケコプター』で飛びながら閃いた
のび太も提案するが、ドラえもんは険しい顔のまま首を横に振る
バギーで走るジャイアンとスネ夫を闇が包み込んでいる
2人はお互いの存在を確かめ合うように抱き合う
バギーは無情にもスピードを落とすことなく、バミューダ海域に向かってただひたすら走っていく
あなたの下の名前も何か解決策を考えるが、ドラえもんのひみつ道具も何もない今、為す術がない
あなたの下の名前は明るい海を見上げ、狼狽えた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。