第14話

🫧14
397
2026/04/25 07:14 更新
その頃、3人を乗せたバギーは海底の荒野を進み続けていた





スネ夫
ねぇ、何だか薄暗くなってきたよ





スネ夫は先程まで明るかった深海の景色がまるで日が沈む様に暗くなってきていることに違和感を覚えた





ジャイアン
そういえば…あれ?
息がしづらいぞ!





ジャイアンが息を吸い込もうとするが、呼吸は浅くなってしまう、


息苦しい





バギー
『テキオー灯』ノ効果ガ切レカカッテイマス
スネ夫
それって…!





運転席のタッチ画面に「28:41」とタイマーの表示が出てきて、数字が40、39…と刻々と減っていく


その数字を見て、ジャイアンとスネ夫の顔が青ざめた


すると、後部座席から急に物音がしだした


ジャイアンとスネ夫はその音に驚き、少しずつ後ろを向く







あなた
…あれ、ここは…?





その音の正体はあなたの下の名前だった


それを見て2人は安堵と同時にあなたの下の名前にも異常がないかを尋ねた


スネ夫
あなたの下の名前ちゃん、薄暗くない!?
ジャイアン
息しづらくないか!?


あなた
…?別に、明るいし息もできるよ





2人の必死の形相に疑問を抱きながらあなたの下の名前は淡々と答える


何度も注意したのに、こうして勝手にバミューダへ向かっていることにあなたの下の名前は怒っていた
 

しかし、スネ夫の次の言葉を聞いてあなたの下の名前は怒りを忘れることとなった





スネ夫
え!?もしかしてあなたの下の名前ちゃんだけ『テキオー灯』の効果が切れかかってないってこと!?


あなた
私はさっき『テキオー灯』を浴びて…って、え?
あなた
い、今なんて…





すると、あなたの下の名前の顔からみるみる血の気が失われていく





あなた
それって2人の効果が切れかかってるってこと!?





あなたの下の名前が勢いよく2人に尋ねると、二人が泣きそうな表情をしながら頷いた





あなた
それ、効果が切れたら…!
バギー
ハイ、真ッ暗ニナッテ、息ハ出来ズ…
モノスゴイ水圧デグシャグシャニツブレマス


スネ夫
なんで言ってくれなかったの!?
バギー
「良インデスカ?」ッテ聞キマシタ
デモ「危険ナンテ恐レナイ」ッテ





淡々と答えるバギーにジャイアンが怒鳴る





ジャイアン
ふざけるなぁ!!





ジャイアンはハンドルを振り切って『テントアパート』に戻ろうとするが、自動運転モードのバギーは言うことを聞かずに、そのまま進んでいく





あなた
バギー、戻れないの!?





あなたの下の名前が急いでバギーに尋ねる





バギー
…今ハ自動運転モードデス
ボクノ意思ジャ、動ケマセン





しかし、返ってきたのは絶望だった


それは、自動運転モードにしたジャイアンやスネ夫から解放されないとバギーは何も出来ない、ということ





スネ夫
ママ〜!!!





スネ夫の悲痛な叫び越えが、暗い海底に消えていった




ドラえもん、のび太、しずかが物凄い勢いで『タケコプター』で飛んでいる


3人は『テキオー灯』を新たに浴びて、4人の捜索を始めていた





ドラえもん
とりあえず後を追おう!
きっと、バミューダ海域の方だ!





ドラえもんがそう推理してから飛び続けると、しずかが『タケコプター』で飛びながら閃いた





しずか
そうだ!あれ、使えないかしら?
『とりよせバッグ』!
ドラえもん
無理だ!バギーは猛スピードで突っ走ってるから飛んでる弾丸を手づかみにする様なもんだよ!


のび太
『どこでもドア』は!?





のび太も提案するが、ドラえもんは険しい顔のまま首を横に振る





ドラえもん
海の上に置いたままだ!
ドラえもん
取りに向かうにも30分じゃ無理だ!


のび太
そんな…




バギーで走るジャイアンとスネ夫を闇が包み込んでいる





ジャイアン
ま、真っ暗だ…


スネ夫
何も見えないよぉ…





2人はお互いの存在を確かめ合うように抱き合う


バギーは無情にもスピードを落とすことなく、バミューダ海域に向かってただひたすら走っていく


あなたの下の名前も何か解決策を考えるが、ドラえもんのひみつ道具も何もない今、為す術がない


あなたの下の名前は明るい海を見上げ、狼狽えた


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