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第3話

世界一の幸せを
479
2022/10/08 12:25 更新
久我 虎徹
さっき夢でお前と付き合ったときのことをみた
伊武 隼人
あー、あの酒飲んでる時のことな
久我 虎徹
本当にこれでよかったのかな…
伊武 隼人
は?なんだ今更
俺は気まずくなり顔を下げた
久我 虎徹
いや…一般的に見て男と男が付き合うのっておかしいし
久我 虎徹
俺男だから子供産めないし…
久我 虎徹
伊武が俺を選んでくれた理由も正直わからないし
自分で言ってて辛くて泣けてきた…
久我 虎徹
うぅ…
伊武 隼人
久我
久我 虎徹
な、に?
伊武 隼人
俺は久我と付き合ってそんなことは思ったことがない
伊武は優しい表情で話し始めた
伊武 隼人
子供は欲しいと思ったことはある
でも子供がいるから夫婦、恋人ではない
久我 虎徹
…そっか
…でもそれ以外は?
伊武 隼人
一般的に、か
伊武は少し考えて
伊武 隼人
久我は一般的ってなんだと思う?
久我 虎徹
え…普通のことじゃないのか?
伊武 隼人
男女が付き合わなければいけないって普通のことなのか?
久我 虎徹
だって変なものを見るような目で見てくるじゃないか
伊武 隼人
全員じゃないだろ
久我 虎徹
っ、そう、だけど…
伊武 隼人
普通ってさ「いつ、どこにでもあるような、ありふれたものであること。」を言うんだ
久我 虎徹
じゃあ俺たち普通じゃないだろ
伊武 隼人
俺にとってありふれたものは久我との関係だ。久我は違うのか
久我 虎徹
違う、訳ない
伊武 隼人
なら俺たちは普通だ
久我 虎徹
っでも!なんで俺なんかを選んだんだよ!
俺以外にいい人なんていっぱいいる…
伊武 隼人
いない
久我 虎徹
伊武 隼人
俺は久我が一番だったんだ。
伊武 隼人
お前を見た時初めて人を綺麗だと思った
伊武 隼人
こんな感情知らなかった。
それから久我を見るたびお前しか色がついていないように思えた。
伊武は懐かしむような顔をしながら俺の目を見た
伊武 隼人
みんなに「それって恋じゃない?」
と言われ、俺はそこで初めて自分が久我に惚れていることを自覚した
伊武 隼人
最初はおかしいと思った。男が男をとか
俺はその瞬間伊武の言葉しか聞こえなかった
伊武 隼人
でも、会うたびに好きって気持ちが抑えられなかった
伊武 隼人
俺は男が好きな訳じゃねェ
伊武は嬉しそうな切ない表情をした
伊武 隼人
好きになったやつが久我で男だっただけ
その瞬間涙が溢れた
伊武 隼人
…これでも付き合って良かったのか、って思うか?
久我 虎徹
思わな、い…嬉しい…
久我 虎徹
あん、なこと言、ってごめんっ、
肩に手が添えられる
伊武 隼人
うん。
伊武 隼人
俺たちが付き合ったのは
伊武 隼人
          

終わり

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