第23話

STORY19.
416
2024/04/13 05:42 更新
sm  sid.


俺はその場を離れて、あなたの下の名前(カタカナ)の元へ向かう。


「 助かったよ。 」sm

「 そうですか?申し訳無いです、 」

「 いや、間に合ったんだから良い。 」sm

「 お役に立てたのなら、良かったです。 」


……此奴、気にしてるんだろうか。


「 気にしてるのか? 」sm

「 …貴方、気が付いたんですか? 」

「 何の話だ? 」sm

「 ……いえ、何でも無いです。 」


気にしてるんだろう。

ただ、こういう時は…そっとしておくのが吉だろう。


「 今日は曇ってるな、勿体無い。 」sm

「 花曇りですね。でも、光夜月はいつも晴れるんですよ。 」

「 ……お前がやってるんだろ? 」sm

「 あら、知っていましたか。まぁ、隠す事でも無いですが… 」


曇っているにしても、空がもう暗い。


「 今、何時だ? 」sm

「 20時ですよ。 」

「 後2時間か。 」sm

「 そろそろ準備の時間ですね… 」


準備か。
さっき言ってはいたが、何をするんだろうか。


「 祈祷…具体的に言えば、天気を晴れにします。 」

「 しれっと心読むな…。それに、祈祷? 」sm

「 えぇ。近くで見てて良いです、特別ですよ? 」


そう言って立ち上がり、何かを呟いて目を閉じるあなたの下の名前(カタカナ)。



「 ____________、運命を我が手に。 」



「 何言って… 」sm



さあぁ、と、草木が揺れる音。


舞い散る桜の花弁。


宵の口、空。



宙に浮かんだあなたの下の名前(カタカナ)と、それを囲む光の輪。


女神様と似ていた。



「 晴。 」



ぴん、と、空が凪いだ。


静まった街並みが、拍手に包まれる。



「 なにが、おきて…… 」sm

「 晴れましたね、今夜は桜月夜です。 」

「 ぇ…っと…? 」sm

「 夢見草、とも言うんでしたっけ、桜。 」



いつの間にか、空は晴れていて。


いつものあなたの下の名前(カタカナ)が立って居た。


光の輪が、揺らいで消える。


「 綺麗ですねぇ、今日は皆の喜びの日です。 」

「 あの、説明… 」sm

「 晴れにする儀式ですよ。これ以上は…正式に弟子入りした後で 」

「 儀式……綺麗、だったけど… 」sm

「 それだけでいいんですよ。それ以上、知っても何もありません。 」


何が起きたか分からなかった。
分からなかったけど……何となく、これで良い気がした。


_____


如何でしたか?
今日は少し書き方を変えてみたのですが…

その差というのが

「サンプルです。」

「 サンプルです。 」

鉤括弧なんですね。
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