sm sid.
俺はその場を離れて、あなたの下の名前(カタカナ)の元へ向かう。
「 助かったよ。 」sm
「 そうですか?申し訳無いです、 」
「 いや、間に合ったんだから良い。 」sm
「 お役に立てたのなら、良かったです。 」
……此奴、気にしてるんだろうか。
「 気にしてるのか? 」sm
「 …貴方、気が付いたんですか? 」
「 何の話だ? 」sm
「 ……いえ、何でも無いです。 」
気にしてるんだろう。
ただ、こういう時は…そっとしておくのが吉だろう。
「 今日は曇ってるな、勿体無い。 」sm
「 花曇りですね。でも、光夜月はいつも晴れるんですよ。 」
「 ……お前がやってるんだろ? 」sm
「 あら、知っていましたか。まぁ、隠す事でも無いですが… 」
曇っているにしても、空がもう暗い。
「 今、何時だ? 」sm
「 20時ですよ。 」
「 後2時間か。 」sm
「 そろそろ準備の時間ですね… 」
準備か。
さっき言ってはいたが、何をするんだろうか。
「 祈祷…具体的に言えば、天気を晴れにします。 」
「 しれっと心読むな…。それに、祈祷? 」sm
「 えぇ。近くで見てて良いです、特別ですよ? 」
そう言って立ち上がり、何かを呟いて目を閉じるあなたの下の名前(カタカナ)。
「 ____________、運命を我が手に。 」
「 何言って… 」sm
さあぁ、と、草木が揺れる音。
舞い散る桜の花弁。
宵の口、空。
宙に浮かんだあなたの下の名前(カタカナ)と、それを囲む光の輪。
女神様と似ていた。
「 晴。 」
ぴん、と、空が凪いだ。
静まった街並みが、拍手に包まれる。
「 なにが、おきて…… 」sm
「 晴れましたね、今夜は桜月夜です。 」
「 ぇ…っと…? 」sm
「 夢見草、とも言うんでしたっけ、桜。 」
いつの間にか、空は晴れていて。
いつものあなたの下の名前(カタカナ)が立って居た。
光の輪が、揺らいで消える。
「 綺麗ですねぇ、今日は皆の喜びの日です。 」
「 あの、説明… 」sm
「 晴れにする儀式ですよ。これ以上は…正式に弟子入りした後で 」
「 儀式……綺麗、だったけど… 」sm
「 それだけでいいんですよ。それ以上、知っても何もありません。 」
何が起きたか分からなかった。
分からなかったけど……何となく、これで良い気がした。
_____
如何でしたか?
今日は少し書き方を変えてみたのですが…
その差というのが
「サンプルです。」
「 サンプルです。 」
鉤括弧なんですね。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。