第7話

story7
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2021/08/16 21:32
お腹がいっぱいになり
イソップくんも満足そうだ
ビクター・グランツ
「イソップさんはいつ戻るのでしょうか?」
イライ・クラーク
さぁ、エミリーさんの腕の進み具合によるよ
ビクター・グランツ
「エミリーさんが薬を完成させる未来を見たりしないんですか?」
イライ・クラーク
あぁー
私はビクターからもらった質問の答えを少し考える
余った紅茶を一口飲んでから答える
イライ・クラーク
あまり人のプライベートは見たくないんだ
イライ・クラーク
昔、友人数名と出掛けたことがあってね
イライ・クラーク
その中に一人女性がいてね
その子は待ち合わせの時間に来なくて
仕方なく今何をしてるのか占ったんだ
何かしらあったら困るからね
イライ・クラーク
そしたら、、、、
ビクター・グランツ
「そしたら、、、?」
イライ・クラーク
お風呂に入ってた、、、、、、
本人いわく忘れてたらしい、、、、
ビクター・グランツ
「、、、、、、、、、」
ビクター・グランツ
「、、、なるほど」
イライ・クラーク
だから見たくない
イライ・クラーク
プライベートを見るのはゲームだけで良いからね
ビクター・グランツ
「そうですね」
イソップ・カール
、、、わんわん
いつの間にかイソップくんは私の膝から降りていて
ウィックの頭を撫でていた
ビクター・グランツ
「よかったねウィック」
ウィックは小刻みに尻尾を振る
どうやら喜んでいるらしい
イソップ・カール
、、、いりゃいもなでなで
イソップくんは私にしゃがめと言わんばかりに手を伸ばす
イライ・クラーク
なでなでしてくれるのかい?
私はフードを外し
小さい体に合わせてしゃがむと
イソップくんは頭を左右に撫でた
イソップ・カール
なでなで、いいこ
イライ・クラーク
ありがとう
イライ・クラーク
イソップくんも良い子良い子
イソップくんの頭を撫で返す
イソップ・カール
、、、びうあーも
すると今度はビクターの所へ行き
同じようにしゃがめと言わんばかりの仕草をする
ビクターは少し驚いた顔をすると
頬を赤らめながらイソップくんに撫でてもらった
そしてビクターもお返しのなでなでをする
イライ・クラーク
(まるで兄弟だな~)
そんな二人を見ながら
まだ熱を持った紅茶を口につけた

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