第72話

54『今宵、《花好きの女神》をいただくね』
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2026/03/15 14:52 更新
NOside
あのあと彼らは病院で検査を受け、異常がないことが確認されたが、万が一の場合に備え、今晩は病院で過ごすことになった。最初、仁たちは誰だと疑われたが、対策本部のサポーターたちの仲間や同僚だと言えば、信じてもらえた。
物怪 瑠衣
仁たちのこと疑われた時めっちゃ焦った。
星喰 左手
だよな。
苦瀬 結人
何とかごまかせたから良かったですけど...
塔 翠
とりあえず、今日泊まる部屋に戻ろう。医者の人達に今日は大人しく過ごしてくださいと言われただろう?
霧 縦人
そうやな。
紫陽花 権兵衛
では戻ろう。光士郎たちも待ってるし。
対策本部の人達と怪盗たちは4人1部屋ですごす事になっていた。分け方としては杖道、翠、雷夏、結人で1部屋、千ト、恵吾、光士郎、権兵衛で1部屋、健三、純、右手、左手で1部屋、大地、縦人、仁、瑠衣で1部屋。そして、まどかと誠一は2人で1部屋使うことになっていた。この後は会話したり、カードゲームをしたりして遊んだ後、寝ることになるだろう。
誠一side
今は恵美と2人で病室のベットにそれぞれ寝転がっとる。...さっき瑠衣くんたちから聞いたことが忘れられん。...俺と恵美以外のメンバーが付き合ったこと。そしてサポーター同士の絆がさらに深まったこと。
踏分 誠一
あとは俺と恵美だけか...
この思いを伝えたらきっと恋人になれる。それは知っとるけど...俺は迷惑をかけてしまう。さっきやってそうや。俺が油断してたからテロリストに突き落とされて、恵美に心配かけさせて...
踏分 誠一
(俺は恵美と付き合ってもいいのか?)
そんなことを考えながら眠りに落ちた。
数時間後
NOside
恵美 まどか
誠一、起きて。
まどかが誠一を起こす。
踏分 誠一
ふぁぁ...まだ朝やないやん。どしたんや?
恵美 まどか
着いてきて。
踏分 誠一
え?いやでも医者の人からちゃんと寝て安静にって...
恵美 まどか
すぐ戻るから大丈夫だよ。
まどかは自分の病室の窓を開けて、降りる。2人の病室は1階にあるため難なく降りれた。誠一は不思議に思いながらもついて行く。
数分後
恵美 まどか
ついたよ。
踏分 誠一
ここは...
そこは綺麗な花畑だった。色とりどりの花があり、月明かりによって照らされている。
踏分 誠一
綺麗やなあ。
恵美 まどか
でしょ。ここ穴場スポットだってここに入院している人が言ってたの聞いてたから。誠一なら気に入りそうと思って。
誠一は楽しそうに花畑を見ている。まどかはどうせならと誠一を誘い、花畑の中へと入っていく。まどかはふとしゃがみこむと花を摘み始めた。
恵美 まどか
...僕さ、怖かったんだ。
踏分 誠一
え?
まどかは手を動かしながら話す。
恵美 まどか
あの時、別世界の人たちが助けてくれてなかったら誠一は死んでた。僕じゃ守れなかった。
踏分 誠一
......
恵美 まどか
君のことが好きなのは変わらない。むしろ最初よりももっと好きになった。けど...大好きな君を守れない僕が君と結ばれてもいいのかってすごく悩んだ。
踏分 誠一
?!(...俺と同じことで悩んどる。)
恵美 まどか
でも、やっぱり誠一を諦めることは出来ない。もっと誠一と話したい。一緒にいたい。...誠一は嫌かな?
踏分 誠一
...俺も、悩んでたんや。足を引っ張る俺が、恵美のそばにおってええんやろかって。
恵美 まどか
?!
誠一はまどかのそばに座った。
踏分 誠一
でも...恵美と同じや。恵美から離れるって選択肢を選ぶことは...できなかったんや。
恵美 まどか
......
踏分 誠一
......
2人はしばらく無言でいた。1分かもしれない、1時間かもしれないそんな時間を。その静寂を断ち切ったのはまどかだった。
恵美 まどか
ねえ、誠一。
踏分 誠一
......
恵美 まどか
今度こそは君を守るから、死なせないから...これからも一緒にいてほしい。...僕と付き合ってくれない?
その告白は今までの告白よりも重く感じた。
踏分 誠一
...こんな俺でもええんか?足を引っ張る俺でも。
恵美 まどか
いいに決まってるでしょ。誠一は誠一なんだから。そんな君を好きになったんだから。
踏分 誠一
それなら...俺の方こそ、よろしくな。
恵美 まどか
?!ありがとう!
恵美は嬉しそうに笑う。それにつられて誠一も笑った。
恵美 まどか
ねえ、誠一。これ、頭に着けてよ。
恵美は花かんむりを渡した。
踏分 誠一
?!...さっきから手動いとるなと思ったら作っとったんか。
恵美 まどか
そうだよ。...ダメかな?
踏分 誠一
ダメなわけないやろ。
誠一はすぐに花かんむりをかぶった。
恵美 まどか
似合うよ、誠一。誠一は本当に...女神みたいに美しいよ。
踏分 誠一
...俺なんかにその言葉はもったいないで。
恵美 まどか
もったいなくなんかないよ。
2人はそのまま楽しそうに花畑を眺めていた。




















八重桜 純(別世界)
BLの気配察知してきてみてよかったね。
御蛇元 秋雷(別世界)
そうですね。2人の告白シーン、見れて良かったです!
深山 サトル(別世界)
2人のBLの気配察知、どうなってるんですか?
八重桜 純(別世界)
BL好きは全員持ってるよ。
深山 サトル(別世界)
そんなわけないです。






























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