第10話

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2024/05/25 02:13
移動教室、もう鍵掛かっちゃったかな〜……


あなた
「あ、鬼塚教官!!」
鬼塚教官
「廊下は走るな、あなたの名字。」
あなた
「はーい。」
あなた
「それより教官、ノート見ませんでした?B5の。」
鬼塚教官
「もしかして、これか?」
あなた
「それです!!……もしかして誰か届けに来ました?」
鬼塚教官
「…いや、机の下に置いてあった。物の管理は警察官の基本だ。」
鬼塚教官
「気をつけろ。」
あなた
「すいません。ありがとうございました。」
鬼塚教官
「あなたの名字。」
あなた
「はい?」
鬼塚教官
「まだ、自分が財閥の娘だという事を誰にも言ってないんだな。」
あなた
「教官もしかして、ノートの中身見ました?」
鬼塚教官
「ああ。名前が書いていなかったからな。」
あなた
「……まだ、誰にも言ってません。言う必要もないと思ってます。」



違う、本当の事を言った方が楽だと分かっている。


鬼塚教官
「…本当に言う必要がないと思っているのか?」
あなた
「…流石教官ですね。私そんなに、顔に出てます?」
鬼塚教官
「今は教官でも前までは現役の警察官だからな。」
あなた
「……言った方がいいのは分かってます。でも、恐いんです。」
鬼塚教官
「……あの、問題児5人組は受け止めてくれそうだけどな。」
あなた
「どうでしょう。」
鬼塚教官
「まぁいい。さっさと昼飯を取ってこい。」
あなた
「そうだった…教官、ノートありがとうございました!!」
鬼塚教官
「ああ。」

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