第24話

#21
6
2026/08/22 10:41 更新
御影九十九
誰かと思えばまたオメェかよ
クソガキ
花牟礼桃李
御影クンは相変わらず口が悪いね
括みたいだね〜
御影九十九
括?あぁあの優等生もどきか
アイツ確か今は輪狩と湯畑で
やり合ってるんだったなぁ
御影九十九
今頃死んでねぇといいけど⋯クックックッ
花牟礼桃李
あ、訂正
括はキミみたいに性格悪くないや
              現在、花牟礼🔋61% 御影🔋80%
御影九十九
前回みたくギブアップしねぇのか?
花牟礼桃李
もうしないよ
御影九十九
一方的に攻撃かよぉおいおい
流石はネグレクトで育った子供だなぁ
御影九十九
考えがおっかない

















出会いは7歳⋯僕の家は普通とは違った
両親が毎日のように喧嘩をしていたと思ったら
急にお父さんが帰ってこなくなった
花牟礼桃李
ばぁっ!驚いた?お母さん!
花牟礼桃李
ねぇねぇお母さん、お父さんは?
なんで帰って来ないの、ねぇなんで?
お父さんなんて始めから
居なかったと思いなさい
              初めはどういう意味か分からなかった
そしてお母さんはお金を置いてよく帰らない日が増えた
よく分からなかった僕は母さんを探して
外に出歩いていた

そこで彼らと出会ったんだ
霞流括
お前どっから入った
絶対ここの奴らじゃないだろ
花牟礼桃李
驚いた?あそこにね穴があるの!
それでね入ってきたら君がいたの!
羽住蓮理
へぇよく家の人にバレないで来れたね
羽住楼太
びっくりした!すごいね!
花牟礼桃李
君たちお名前は?
羽住蓮理
僕は羽住蓮理
羽住楼太
ぼくは楼太
霞流括
はぁ⋯曲直瀬括
花牟礼桃李
僕は桃李⋯花牟礼桃李だよ
羽住蓮理
じゃあ桃クンだね
花牟礼桃李
その呼ばれ方お母さんと一緒
嬉しいなぁ〜♪
       それからは家の人の目を盗んでよくこっそりと
彼らと話したり遊んだりしていた

しかしいつになってもお母さんが帰ってこない
いつの日か知らない大人が来て
僕を知らない所へ連れていった
その日からみんなに会いに行けなくなった























まただ、どこか深いところまで沈んで静かな場所に
まるで深海にただひとりいるような感覚
『⋯ここじゃない』
気が付けば施設を抜け出し飛び出していた

僕の帰るべき場所⋯母を待つあの場所へ
しかしそこには別の家族が暖かい家庭を作っていた
モブ
チッ
モブ
なんだこのクソガキ
金もろくに持ってねぇじゃねぇか
モブ
ボコって損したわ
モブ
てか生きてる?
花牟礼桃李
(⋯まただ沈んでいく)
霞流括
おい⋯てめぇらつまんねぇこと
してんじゃねぇぞ
モブ
あ?
       一目見てすぐわかったあの時あの頃の彼らだ
久しぶりに見た彼の姿は変わっていたが
変わらない所も多くあった
羽住蓮理
大丈夫?
久しぶりだね桃
霞流括
テメェはいっつもボロボロだな
花牟礼桃李
驚いた?あはは⋯
霞流括
お前も来いよ
羽住蓮理
行こう
花牟礼桃李
うん
           その時はただなんとなく彼らの手を取った 
彼らの手は暖かく強い手をしていた

それから色々な始めてなことをして回った
夜の街はいつもよりキラキラしていて
友達はみんな面白くて、僕の話を聞いてくれて
みんなと食べるご飯は前よりも美味しかった


それでも深い場所にまだ僕一人のような感じがした
そして楽しいと思うほど急な不安に狩られる
怖くて息苦しく今にも震えるような不安が⋯

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