憂鬱な教室、
鳴り響く人々の声
……お前がいちばんうるさい、浮かんだ言葉をグッと堪えて、頭の中に置いておいた。
どうやら、他の人には見えないようで、それを良いように使って、見ず知らずの人間に悪癖をついている
何でこんなの出しちゃったんだろう〜〜
本当に、今後悔している、ホントに
そりゃあ、顔は良いけど……性格がこんなんだし、惚れることもない、だけど結ぶような事もしてくれない…(クソデカため息)
放課後の帰り道、あの人の事なんか目もくれず、後ろでなる騒音に煙たい思いをしながら帰る。
今でも、小言は止まない
イライラして、口も聞かずにズンズンと歩いていく
変な悪魔の声が耳に染み付いて離れない、そのせいで目の前が見えない程ぼーっとする。
あれ、なんで目の前見えないんだろ、なんか体熱いし、すごく怠いし、フラついてる……気がする
そう自覚すると同時に、赤く点った信号灯を、耳をつんざくブレーキ音を無視して横断歩道へ倒れ込む
アイツが心配するような声も、妙に冷静に現状を考えているアタマも、全部を無視して
ただ、一生懸命に1つを思う
ヤダ、やだ……あの人に告白出来ないまま、こんな奴に見られたまま、このままで、
そう、本音が漏れ出すと
それは、普通の現世では許されないような挙動をしていた、だけど、今は普通ではないのだ
目の前の車が、ピタッ、と止まった
だけど、車より目に入ったのは、目の前の
クソガキ悪魔だった
何もかも質問したい事があって、それでも口からはうわ言しか出なくて、そのまま……
視界は真っ暗になった
そう頭上から声がして、急に目が覚める
まだ、コイツが居る
だって、悪魔が召喚出来て、車に轢かれそうになって、その車をこの悪魔が止めた……
なんて、夢のような内容じゃないか
錯乱する頭は全ての意見を収集して夢と判断する。
……そうしたかった所なんだが
そう言って、ニンマリと笑った












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!