"ジョングガ"


"おはよう"
朝、目が覚めるとずっと忘れていたのも、忘れちゃ駄目なものを思い出した。
それは僕にとって些細なことで取るに足りないこと。
でも、思うんだ。
僕らはこの人達といるために生まれてきたんじゃないかって。
生きてる。
空っぽだった僕を変えてくれたから。
今のぼくがここにいる。
あぁ、会話の一つ一つが温かい。
何も特別なことはない。当たり前の、日常そのものなのに。
全てが、懐かしくとても楽しい。
そしてヒョンは皆を見て、抱き締めた。



第97話 「We are Bulletproof」
あっという間だった10年間。
その全ての時間をヒョン達と共に過ごしてきた。
共に学び共に笑い時には大人気なくみんなで大泣きして、その全てが良いものとは言えない。
だけど、1つ言えるのはそれが僕を変えたんだ。
何も夢がなかった僕に多くの可能性を与えて深い愛情で育ててくれたのはヒョン。
僕の記憶にはいつもヒョンがいた。

僕らはまだ真の墜落を知らない。
墜落した先の景色もそこからの這い上がり方も。
だけど、僕らは着地の仕方を知っている。
だから今を生きるのだ。
いや、生きなくてはならない。
これから先どんな事が起ころうと僕らは進み続ける。
僕らは長年苦境を強いられた。
そんな中で折れずにここまでの高みに上り詰めることができたのは他でもない。
無償の愛と、優しさをくれたARMY、仲間、会社、家族。
その全てのお陰だから。
だから、返していかないといけない。
今も何処かで苦しんでいる君がいるなら、僕達は声を無償の愛を届け続けるから。
どうか、これからも僕達を見ていてほしい。頼ってほしい。







世界は僕らの夢見たものと違ってた。
僕等が夢見た優しい世界なんかなくて誰よりも優しい人が、最悪の選択を取らざるを得ない世界。
優しい人は、愛おしい人には誰よりも長く幸せに生きてほしいのに。
だから、こんな世界に何度も嘆いた。
しかし、そんな世界にも人は存在し今日を生きている。
世界は全てが歪んでいたわけじゃなかった。
美しいものも沢山あった。
僕らの長い冬の後に得た物は、止まらず走り続けたものにしか見えない絶景と、愛だった。
僕らは愛に守られていた。
ARMYからだけでなくヒョンからも。
だから、愛を感じてほしい。
最悪の選択を取らないで、少しでも幸せに生きててほしい。
それが僕等が進む理由になる。
だから、

僕達がいる。
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これはまだまだ続く長い物語の一節。
この物語を創るのは僕達だけじゃない。
君がいる。
共にこれからの物語を描き出そう。

僕達の記憶の旅-Love my brother-
完結




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。