放課後の図書室。
静寂の中で、由奈の溜息が響いた。
広げられた数学のテスト用紙には、
真っ赤な「 2 8 」 という数字が書かれている…。
隣でのんびりと小説をめくっている柚珠奈が、視線すら上げずに言い放つ。
優未は苦笑いしながら…
自分の「62点」と書かれたテストの答案をそっと隠した。
由奈の抗議に、柚珠奈はページにしおりを挟んで…
本を閉じると、淡々と答えた。
由奈は机に突っ伏した。
由奈は溜息をさらに吐いて、今度は優未の方へ詰め寄る。
突然話題を振られた優未は、
ペンを置いて困ったように笑う。
由奈が文句を言いながらも、
柚珠奈に突き出されたシャーペンを握る。
文句を言いながらも、由奈はペンを走らせ始める。
その横で、優未は二人のやり取りを見ながら、自分の「62」という点数を見て思った。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。