-ころんside-
あなたちゃん…
もう僕のことなんか忘れちゃってるのかな
僕は沢山覚えてるのに
あの会話もあなたちゃんにとってはなんともなかったのかな
あなたちゃんは言ってくれたよね。
『ころんくんのことだいすき!』
って
-過去-
その日はチェキ会だった
5年くらい前かな
僕はあなたちゃんを抱き寄せてチェキを撮ってもらう
僕は自分のサインとあいりちゃんと僕の名前を並べて書いた
僕はそういいあなたちゃんに手を振った
-数日後-
僕達は配信者とリスナー
でも1度それ以上の関係になってしまったんだ
そんなこともうあなたちゃんは忘れちゃったのかな
僕はただのATMだったのかな
楽しい思い出も全部全部莉犬くんとの思い出ばかりなのかな
僕にはもうあなたちゃんと仲良くする権利は無いのかな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!