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小説
青春・学園
私立なにわ学園
Episode.8
自己紹介が終了し、私は荷物をまとめ始めた。
え、?何してるの?
何って……帰るんだよ?
え、
……え、?
……自己紹介終わったし…言ったでしょ?私はもう関わっちゃいけないんだって
ここに入るのだってさ…
もうちょっとだけ!!ね?!いいでしょ?!
ん〜……
そ、そうだ!そのラッピングされた箱は何?
……え、あ、これ?
麗奈が指差す先には、道枝さんの手元にひとつの小包みがあった。
それ……大吾いなくてよかったな
大ちゃんに見られないうちに片づけなよ
……はい…
でも、すごいキラキラした目で渡されて断れなくて…
優しいところがみっちーの良さでもあるけどさ、
大橋さんたちの会話の意味は分からないが…とにかく……
私、帰るから。お邪魔しましたっ!
そう勢いよく頭を下げて出ていこうとした、そのとき、
ガチャッ
……は、?
扉の前で、私は西畑さんと出くわしてしまった。
なんで……
帰ったんじゃ……
あの、っ……すぐ出ていきますからっ、
なんでいんの
っ、……
鋭く刺すような視線を向けられて、思わず後退りする。すると彼の足が動き出した。
殺されるっ……!
そう思って、私はカバンを抱きしめて目をつぶった。