朝の出来事のせいか、私は複雑な気持ちになっていた。
私は昨日聞いた、倉本兄妹の過去を一通り説明した。
は?急に、なにキレてんの?
大沢くんはくるっと背を向けると1人で帰ってしまった。
でも、追いかけようとは思わなかった。今、追いかけたって、また言い争いになるだけだから。
ヤンキーと喧嘩したなんて初めてだよ・・・。
組織の人に殺されるかも・・・。
考えながら歩いていると、いつの間にか廃工場の近くに来ていた。
鈴香は広い空き地のど真ん中に座っていた。
空き地の端の方に看板が立っていた。
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「パンケーキ shop」建設予定地
○○建築株式会社
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倉本祐一はこちらに向かってくる。
美咲から聞いたばっかりのその言葉に思わず声が出てしまう。
今、この場に大沢くんはいないけど、少しでも情報収集しよう!!
私達は鈴香の後ろ姿を見送った。
私はこっそりと大沢くんにメッセージを送った。
廃工場に来るようにと。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。