鮮やかな鮮血が飛び散る。相変わらず彼は血を楽しそうに見つめながら解体していく。
…本当、この臭いには慣れないもんだな…
そう呑気なことを考える私はもうどうかしてしまったのだろう。
…すると、遺体の処理を終えた佐久間さんが私に駆け寄ってくる。
少し色が落ちているピンク色の髪。その前髪から覗く瞳はより黒くなっている気もする。
そういうと寂しそうな顔をする佐久間さん。…あぁ、やっぱり抗えない。私はこの表情に弱いんだ。
ニコニコと笑う彼の背後には処理し終えた遺体。
しばらくの沈黙。
未だに彼のこの目には慣れない。…きっと、こんなにどす黒くなってしまったのは彼の義母。そして…
私。___
警察…か。刑事の私も警察と似たようなものだ。…でも、
そんなわけ…ないじゃない…
またもや妖しく笑う。
ここまで来てしまったのだから、もう後戻りはできない。
その後タクシーに乗り、何時間もタクシーに揺られていたため料金はすごいことになっていた。
はぁ…とため息が漏れてしまう。決して呆れているわけではない。
その可愛さに少し…不覚にもキュンとしてしまっただけだ。
作り笑いを作って見せる。それでも佐久間さんは安心したのかふにゃっと笑って私たちは再び歩き出した。___
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。