第34話

33. 遠い場所
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2025/02/18 11:00 更新
鮮やかな鮮血が飛び散る。相変わらず彼は血を楽しそうに見つめながら解体していく。
あなた
…本当、この臭いには慣れないもんだな…
そう呑気なことを考える私はもうどうかしてしまったのだろう。



…すると、遺体の処理を終えた佐久間さんが私に駆け寄ってくる。

少し色が落ちているピンク色の髪。その前髪から覗く瞳はより黒くなっている気もする。
佐久間
…あなたの下の名前。これで邪魔者はいなくなるね?
あなた
…そう、ですね。
佐久間
…んにゃ?さっきはタメで話してくれたのにな〜?


そういうと寂しそうな顔をする佐久間さん。…あぁ、やっぱり抗えない。私はこの表情に弱いんだ。


あなた
…わかった。タメ口にするね。
佐久間
…!にゃは♪やっぱタメの方が可愛さが増すね。
ニコニコと笑う彼の背後には処理し終えた遺体。
佐久間
……やっぱ、あなたの下の名前といると心地いい。
佐久間
嫌なことも全部忘れられる。…あいつのことも。




しばらくの沈黙。

佐久間
……んじゃ、早速新しい家に行こっか!
あなた
…うん。そうだね、
未だに彼のこの目には慣れない。…きっと、こんなにどす黒くなってしまったのは彼の義母。そして…













私。___
佐久間
あー、あいつらの血、やっぱ警察だからかな?すんごい美しかったよ。
あなた
警察…か。刑事の私も警察と似たようなものだ。…でも、
佐久間
…あなたの下の名前の血は綺麗だったよ。今まで見たことないくらい。




そんなわけ…ないじゃない…


あなた
…嘘。
佐久間
嘘なんかじゃないよ。
佐久間
あなたの下の名前にはわからないだろうけど…あなたの下の名前の血は段々口の中に印象的な味を残して消えていく。
あなた
佐久間
にゃは♪やっぱわからないかぁ…



佐久間
…ま、とりあえずここら辺でタクシーとか捕まえて…
佐久間
……あそこよりもっともっと、遠い場所に住もう?

またもや妖しく笑う。


ここまで来てしまったのだから、もう後戻りはできない。
あなた
うん。
佐久間
よし!じゃ、あ、ほら、早速見つけた。俺は顔隠すけど、あなたの下の名前はそのまんまでいいよ。



その後タクシーに乗り、何時間もタクシーに揺られていたため料金はすごいことになっていた。
佐久間
こっからまた歩くけど、













佐久間
途中で逃げたりしないでね…?


はぁ…とため息が漏れてしまう。決して呆れているわけではない。
その可愛さに少し…不覚にもキュンとしてしまっただけだ。
あなた
大丈夫。もう寂しくなんてさせないって言ったから。
佐久間
佐久間
にゃはは♪…ありがとう。俺、あなたの下の名前がいてくれて本当幸せ。





あなた
私もだよ。


作り笑いを作って見せる。それでも佐久間さんは安心したのかふにゃっと笑って私たちは再び歩き出した。___
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