桜が満開を迎える4月。
3年生は卒業し、春休みを迎える。
夜狂あなたが無くなり半年ほど、皆は忘れることなく墓参りに来る。
大きな桜の木の下。
綺麗に維持されている墓石に桜の花びらの隙間から
太陽の暖かな光が差し込み照らされる。
そんなお墓に、今日もまた人が来る。
朝七時を過ぎた頃。
“いつもの3人”が先に来る。
レジャーシートを桜の樹の下に引いて、
お墓を綺麗にする、
彩鳥の花を飾って線香をたく。
その間にもだんだんとメンツが揃っていく。
1年の仲良しメンバー?が揃い、
次には2年級長に、総代含む仲良かった先輩。
獅子頭連の二人が集まった。
皆線香を上げ、レジャーシートに座る。
紙コップを皆掲げて花見が始まる。
夜狂あなたとの記憶を振り返ったり、会話に花を咲かせた。
夏祭り以来話せていなかった彼らは悲しそうな表情をするも、何処が暖かい。
夏の行事をほとんど遊び尽くした夏。
出会ってから一ヶ月と少ない時間だったけど。
想入れは比例しないぐらいに多かった、
それは彼女の…夜狂あなたの誇るべき愛される秘訣だろう
声をかけた先は本を持つ桜だった。
夜狂あなたが生きていた1ヶ月間を綴った日記。
皆の視線に負けて桜が1日目を読み始める。
「余命宣告されたし、グレるか(?)」
風に揺れ桜の花びらがひらひらと舞い落ちる先は、
先程まで賑やかだったお墓へと落ちる。
夕焼けが辺りを緋色へと染め上げる。
また…新しい一年が始まり、あっという間に終わる。
その繰り返しの中に、新たな出会い、成長していく
彼女の存在は皆の心へと残り
夏の青い空、彼女の笑顔が焼き付く。
ずっと大切な高校の思い出として。
皆に会えるのはまだまだ先のことだけど、
それでも私は空から皆のことを見守り続ける
皆の長いながーい旅話を聞いて、
昔みたいに楽しく。
此処に来る時皆はおじいちゃんかな…?笑
本当のほんとーに完結です。ありがとうございました
























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!