交差点の信号がタイミングよく赤に変わり車は一時停止
を余儀なくされた時 、 運転座席に座る金髪の男性が
言った 。
なんか 、 本当にホストの方みたい … 。 ( 彼に悪気は
ありません ( (
でも , やっぱ年上って緊張するんだよなぁ 。
車だって高そうなやつに乗っちゃってるし 、
彼は悪戯っぽく笑うと , CDを取り出し機械に読み
込ませる 。
すると曲が流れ出す 、 その曲は明るいような明るさを
取り繕っているような入りだった 。
まるで … " 今の自分みたい " に 。
真っ直ぐに前を見ながら , でもどこか寂しそうに瞳を
揺らしてそう尋ねてくる 。
… ____ なんでこの人はこんな目をするんだろう
すると , 乾さんは運転席を降りてドアを閉めた 。
車を停めたのはコンビニでジャケットスタイルの
金髪のイケメン高身長男性がるんるんしながらコンビニ
に入るという謎の光景 … (
そこから数分後 , 手には小さいビニール袋を1袋
手に持ち車に寄ってくる 。
乾さんの家に着くまでの道のりは沈黙が続いた 。
それからというものご飯やら , お風呂やらなんやら
頂き …
____ 至れり尽くせりだった 。
こんな体験 " 初めて " で , まるで夢を見てるような
感覚だった 。
そんな風ににやにや笑う無恋さんは , まるで今から
悪戯をする様な少年の顔をしていた 。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!