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第11話

独創未来−5
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2026/05/04 05:36 更新
ひょいっと手を挙げた女子──紫崎メアヒが、のんびりとした口調で話し始める。
紫崎メアヒ
うーん…世界を好きなようにしたいんでしょ?
紫苑ネコ
そういうわけではないけど、その解釈でいいよ。
え、違うの?
まあ言葉のあやか口から出まかせでしょ。無視無視無視。
紫崎メアヒ
世界を捻じ曲げて何になるの?…最初は満足するかもね。
紫崎メアヒ
でも時間が経ったら、全部終わったら?
言いたいことが伝わるような間をあけて、メアヒが続ける。
紫崎メアヒ
なんにもやる気がない、することがない。…そうなるよ。
紫苑ネコ
人生に「することがある」というのが正しいと言ってるみたいだね。
紫苑ネコ
…世の中にいる無職さんにも、同じことを説いてあげるといいよ。
ネコは一切感情が揺れずにそう言い放った。
間違いはない。ネコの感情の起伏が空気中に現れなかった。
若菜マーモ
…紫苑さん。
紫苑ネコ
…。
ネコがぱっとルールを取り出し、こちらとルールを交互に見てから紙をしまう。
紫苑ネコ
若菜さん。…だよね。
え今のは失礼だろ。
周りに関心ないのはまあわかるけど、クラスメイトの名前と顔くらい覚えとけよ。
若菜マーモ
この世界は、私たちのような未成年が背負うには重すぎます…。
紫苑ネコ
…っ!!
橙テンマ
(ん?なんかネコの様子変わったけど。地雷でも踏んだ?)
ネコの周りが、目の痛いほど強い赤に染まった。
同時に真っ黒な場所もでき、だんだんと混ざり合って赤黒い色になる。
若菜マーモ
あなたがなんと言おうと、私はあなたの願いを否定し続けるつもりでいますので。
紫苑ネコ
うるさい。若菜さん、もう話さないで。吐き気がする。
そう言って、自分を落ち着かせるように深呼吸を繰り返したネコがゆっくりと目を開ける。
ーどす黒い霧に呑まれながら。
紫苑ネコ
未成年自分が背負うには重い」みんなそうやって、責任から逃げる。
紫苑ネコ
そして世の中には被害者が生まれる…!!格差ができていく…!!
人はみんな等しくあるべきなんだよ、と吐き捨てたネコがボクの隣を睨む。
紫苑ネコ
鼈甲さん、あなたで最後。他の3人・・は中立でしょ。
ナズナが、コトリが、クオッカが頷く。
鬼灯ナズナ
…別にどうとも思わない。わたしだって、似た願いがあるから。
蝶憐コトリ
私も。私だって似たことを願う。…だから、反論できない。
黄檗クオッカ
…ねえ、ネコちゃんはその願いを叶えたら救われるんだよね?
黄檗クオッカ
…なら、私…何も言わないよ。…言えないよ。
3人分の意見を受け、こちら側の空気が歪む。
…陣営関係なく、あまり信じられない3人ができるのは痛いなぁ。
鼈甲フラン
…またこの手のゲームですか。皆様、本当に飽きませんね。
隣で、安心感のある凜とした声が響く。
鼈甲フラン
鼈甲フランと申します。…以後お見知り置きを。

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