第2話

<東若>きっとあの時から
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2022/04/11 12:00 更新
若林優馬
若林優馬
……東条?


朝、玄関を出ると、


いつものように東条が家近くで待っていた


……んだけど……


なんか東条がスマホの画面見ながら


ニヤニヤしてて、どうしたんだろう。

若林優馬
若林優馬
東条ー?
東条正義
東条正義
わっっ!!!
東条正義
東条正義
な、なんだよ急に、びっくりするだろっ
若林優馬
若林優馬
あ、ごめん
若林優馬
若林優馬
なんか集中してたから邪魔しちゃいけないって思ったんだけど、このままじゃ遅刻しちゃうと思って


東条は後頭部を掻きながら、


もごもごと口を開いた。

東条正義
東条正義
わ、若林、あの、えっと……
若林優馬
若林優馬
ん?どうしたの東条
東条正義
東条正義
……俺のスマホの画面、見た?
若林優馬
若林優馬
うん、ごめん、ちょっとだけ
若林優馬
若林優馬
なんか、教室?の写真だったよね
東条正義
東条正義
え?
若林優馬
若林優馬
あれ、違った?
東条正義
東条正義
あぁぁぁよかったぁぁぁぁ!!!


東条はそう叫びながらしゃがみこんだ。

東条正義
東条正義
いやー俺さ!てっきり若林盗撮した写真見られたかと思ったさぁ、焦ったぁ!
若林優馬
若林優馬
え、僕?!
東条正義
東条正義


すると東条は絶望したような顔をしたあと、


何やってんだよ俺は!!と言いながら、


セットしてきたであろう髪を


自分でクシャクシャにした。


そのままちょっとした後、


何かを決心したようにスっと立ち上がると、


僕を見つめた。

東条正義
東条正義
……見る?
若林優馬
若林優馬
ふぇ?
東条正義
東条正義
これ、さっき見てたの


東条はそう言うと、


スマホの画面を僕に見せた。


そこには、教室でマスクをした僕が


椅子に座っている姿があった。


言ってくれたら一緒に写真撮ったのに。


……ん?マスク?

若林優馬
若林優馬
なんでマスク……?
東条正義
東条正義
そりゃそん時は若林ずっとマスクしてたからな


え、でもマスクしてた時って……

東条正義
東条正義
…俺、多分あん時から若林のこと好きだったんだよ
東条正義
東条正義
なんか言い訳みたいに聞こえちゃうかもしんないけど、俺は若林と友達になるもっと前から若林に惹かれてたんだ
東条正義
東条正義
でもその「好き」の表現の仕方を間違えて……ほんとにごめん


東条は僕に深く頭を下げた。

若林優馬
若林優馬
もういいって!
若林優馬
若林優馬
僕、もうほんとに気にしてないから
若林優馬
若林優馬
東条は、僕の1番の友達だよ!


東条の不安そうな顔が少しでも和らぐように、


精一杯の笑顔を東条に向けた。


すると、東条は大きなため息をついた。

東条正義
東条正義
結局友達止まりなんだよなぁ
若林優馬
若林優馬
へ?
東条正義
東条正義
まーいいよ、これからどんどんアピールするし


そう言って東条は僕の肩に腕を回した。

若林優馬
若林優馬
アピールってどういうこと?
東条正義
東条正義
そのうち分かるよ笑
東条正義
東条正義
ほら、遅刻すんぞ!走れ!!
若林優馬
若林優馬
わっ、ちょ、東条ー!


東条は僕の腕を引っ張って走り出した。


僕は東条の背中を見ながら走った。


なんか東条、主人公みたいでかっこいいなぁ


なんてこの時思ったのは心の中に閉まっておこう。





そんな若林が東条の想いに気づくのは、


まだほんのちょっと先のお話。


















この話、東条sideも読みたいよって方がいましたら


出そうかなーと思います!

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