やばい全然寝た気がしない
だって昨日、時透に…
やっぱ昨日の時透って幻かなんかだったのかな
ゆっくりと起き上がり、月の髪飾りを手に取る
時透は顔を背けた
…え、照れてんの??
森の中を通り、小鉄君の居る修練場に着いた
小鉄君は時透に怯えているのか、
顔はこわばり、手も落ち着きなく動いているのが
はっきり分かった
その横で、時透は腕を組んだまま、無表情で黙っていた
時透の指先がわずかに動いたとき、
私は自然な流れで少し前へ出た
ごめんね、これは優しい嘘なんだ
知らない幸せってやつ…
チラッと時透の方に視線をやると
ほんのわずか、眉をひそめたように見えた
だからそれが怖がらせてるんだってば
小鉄君はこくこくと頷くが、
その視線は時透の方を恐る恐る見たまま動かない
時透は、口元は変わらないけど、瞳の奥の色が
ほんの少しだけ鋭くなっていた
あ、これやばいわ
なんかやばいやつ
言い終わる前に、時透が一歩、前に出た
あぁもう黙っとけよ((
可哀想すぎて見てられないんだけど
一歩小鉄君に近づき、刀をわずかに引き抜いた
あぁもうカオス
炭治郎に任せよ…((
よく言った炭治郎
でも、時透はまったく動じない。
冷たい目で炭治郎を見つめ、刀に手をかけたまま
言い返す
ピキリと空気がはじけたような緊張感
時透は視線だけで私を見る
その目にはまだ怒りでも苛立ちでもない、
淡々とした感情があった
一瞬の沈黙
炭治郎は隣で驚いたように私を見た
そして時透はほんのわずか目を細めた
刀にかけていた手を静かに離し、元の姿勢に戻った
……よかった
ここで抜かれたら私どうしようかと思ったわ
少しだけ息を吐いて、小鉄君の前にしゃがむ
あの恐怖によく耐えた
頑張ったねという意味を込めて私は頭を撫でる
その様子を見て時透はボソッと呟いた
時透は小さくため息をついた
交換宣伝です!!













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。