電話を切り、2人の方を向く。
案の定ぺいんとはダウンしており、ふわっちも出血しているので多分そろそろ倒れるだろう。
ドサッ、とぺいんとの体に重なり倒れるふわっち。
やっぱりね。
神成は多分人警戒するっしょ。しらんけど。
そこに、「ぐちつぼも呼んであげるから」と付け加え、荷解きを始めた。
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らっでぃに教えてもらった番地に来て、辺りを見回す。だいぶ森で周りが見にくい。
道の向こうかららっでぃが手を軽く振りながら早歩きしてくる。動きがのっそりしててらっでぃって感じするなあ。
見ないうちにお父さんみたいな言葉遣いするようになったな、らっでぃ。まあ日頃から子供に囲まれてるし、そうなるか。
そして、近くに乗ってきた車を停め、らっでぃに家まで案内してもらう。
近づくにつれ、小学校の休み時間のようなキャッキャとした声が聞こえてきた。
…なんか大変そうだな。
マジか。金欠ってのは前々から聞いていたけど、まさかコレが原因とは思いもしなかった。
とりあえず全員復活するのを待ってから色々話すことにした。
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1人ずつ名前とよろしくを言った後、とりあえず自由にさせてふらんしすことらっだぁは話すことにした。
うちのギャングはまだ最大人数じゃないし、人が増えるのは大歓迎。
人手が足りないし、親も欲しかったところ。
二人の会話を遮り、不破がしすこに何かを手渡した。
しすこの手のひらに置かれたのは、ちんまりとした、上手とも下手とも言えない紙で折られた鶴だった。
そう言い残し、ふわっちはぺいんとやぐちつぼ達の方に駆けていった。
そう言うと、ふわっちがツボに入ったようでしばらくしすこは笑っていた。
少しして落ち着いたしすことまた話して、しすこは帰って行った。
内容は、「まだ2つのギャングどちらに入るか悩んでいる」「また決まったら連絡する」とだけ。
まあどうするのかはあいつ次第だけど、ギャング同士敵対してどっちかが死ぬようなことは避けたいなあ。
アイツとは仲良かったし。
そう思いながら、しすこの乗っている車を見届け、家に帰った。
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びみょ
ねおぽりすだしますねー。
しすーこは多分次なんじゃないですかね。しらんけど。
じゃーね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。