第11話

9 初手入れ
205
2026/03/08 02:57 更新
in 屋根の上


零夜 side
零夜(審神者)
零夜(審神者)
……さて
結界張り替え終わったし


掃除したし


あとは刀の手入れだな
零夜(審神者)
零夜(審神者)
手入れできるけどやる?
こんのすけ
……はい?
加州清光
え?
零夜(審神者)
零夜(審神者)
軽傷の刀2、3振りか
零夜(審神者)
零夜(審神者)
中傷の刀1振りか
零夜(審神者)
零夜(審神者)
どちらかならできるが
こんのすけ
待ってください審神者様
こんのすけ
そんな霊力あるんですか
零夜(審神者)
零夜(審神者)
あるから言ってる
加州清光
えぇ……( •́ㅿ•̀  )













加州清光
……
加州清光
じゃあ
加州清光
俺のこと手入れしてよ
零夜(審神者)
零夜(審神者)
いいのか
加州清光
やられてみないと分からないから
加州清光
君が信頼できるかどうか
零夜(審神者)
零夜(審神者)
そうか
零夜(審神者)
零夜(審神者)
少し待ってくれ
零夜(審神者)
零夜(審神者)
符を書く
零夜(審神者)
零夜(審神者)
はい書けた
こんのすけ
この符……
こんのすけ
結界術・治癒術・空間接続術を組み合わせたものですか
零夜(審神者)
零夜(審神者)
ご名答
零夜(審神者)
零夜(審神者)
じゃあ手入れするぞ
加州清光
顕現解く?
零夜(審神者)
零夜(審神者)
本体だけ貸してくれればどっちでもいい
零夜(審神者)
零夜(審神者)
逆に解きたいのか?
加州清光
嫌だ
零夜(審神者)
零夜(審神者)
ならそのままでいい
加州清光から本体を預かる
[とても警戒された。当たり前だよな]


本体に符を張り


一言


唱える
零夜(審神者)
零夜(審神者)
―――“かえれ”―――
次の瞬間


刀が光に包まれ


同時に霊力が流れる


光が消えたときには


刀の手入れは完了していた


相変わらず霊力消費量えげつないな


改良の余地あり、だな


それにしても


無事にできてよかった


できていなかったら


影でコソコソ見ている奴らに


首を斬り落とされただろうな
零夜(審神者)
零夜(審神者)
はい
零夜(審神者)
零夜(審神者)
終わり
加州清光
早っ……!?
こんのすけ
早いですね!?
零夜(審神者)
零夜(審神者)
ちゃんとできているかは
零夜(審神者)
零夜(審神者)
自分で見てくれ
加州清光
……
加州清光
すごい……
加州清光
こんなに短時間で……
刀を手入れして綺麗にしたからか


加州清光の姿も


ほぼ元の状態に戻っていた
加州清光
……ありがとう
加州清光
手入れしてくれて
その時


加州清光は


ほころぶように


うっすらと


微笑んだ
零夜(審神者)
零夜(審神者)
……どういたしまして
手入れしてよかった


笑顔を見れたから
零夜(審神者)
零夜(審神者)
さて
零夜(審神者)
零夜(審神者)
あと1振りだったらできるが
零夜(審神者)
零夜(審神者)
影でコソコソしてる奴ら
零夜(審神者)
零夜(審神者)
誰でもいいぞ
気配がほんの一瞬


鋭くなったかと思うと


あちこちから声が聞こえる


話し合ってるみたいだ


その時


1つの影が動いた
なら
俺っちのことを手入れしてくれ
彼が名乗りを上げた瞬間


外野が騒がしくなった


“本当にいいのか”とか


“正気!?”とか


色々聞こえても


彼はこちらに寄ってくる


彼の兄はとても心配そうに見ているが


彼自身は至って冷静だ
零夜(審神者)
零夜(審神者)
昨日ぶりだな
零夜(審神者)
零夜(審神者)
……薬研藤四郎
薬研藤四郎
ああ
薬研藤四郎
昨日はありがとうな
薬研藤四郎
いち兄のこと
零夜(審神者)
零夜(審神者)
構わない
零夜(審神者)
零夜(審神者)
……で
零夜(審神者)
零夜(審神者)
手入れを受けてくれるのか
薬研藤四郎
受ければもう少し信頼できそうだしな
薬研藤四郎
それに
薬研藤四郎
俺っちが受ければ
薬研藤四郎
自然と他の兄弟も受けるようになる
薬研藤四郎
誰かが先頭にいないとな
零夜(審神者)
零夜(審神者)
それもそうだ
零夜(審神者)
零夜(審神者)
一番時間がかかりそうなのが
零夜(審神者)
零夜(審神者)
短刀と打刀、それと太刀だったから
零夜(審神者)
零夜(審神者)
よかった
薬研藤四郎
頼むぜ
もう一度同じ符を書く


薬研藤四郎の本体を受け取り


符を張り


同じように


一言


唱える
零夜(審神者)
零夜(審神者)
―――“還れ”―――
……


薬研藤四郎の本体は


元の状態に戻り


彼自身も


傷が消えていた
薬研藤四郎
……
薬研藤四郎
すげぇな
薬研藤四郎
傷一つない
零夜(審神者)
零夜(審神者)
よかった
零夜(審神者)
零夜(審神者)
はい、本体
薬研藤四郎
ありがとうな
薬研藤四郎
“大将”
零夜(審神者)
零夜(審神者)
っえ、
あれ?


今薬研藤四郎くん


俺のこと


“大将”


って呼んだ?


聞き間違いかな


もう耳が遠くなってるかもしれない……(現実逃避)
加州清光
えっ薬研!?
一期一振
薬研!?
薬研藤四郎
俺はこの人のこと
薬研藤四郎
信頼できると思う
一期一振
根拠は
薬研藤四郎
……俺の勘だ
薬研藤四郎
まだ契約はしねぇよ
薬研藤四郎
これから見定める
……


よし


懐かれないようにしないと


もし契約したら


すんなり死ねなくなるじゃん


俺は


死ぬためにここに来た


契約するわけにはいかない
作者
フィニッシュ
作者
いつもよりちょっと短め
作者
いい感じで終われた
作者
次は刀剣男士目線から始める予定
作者
お楽しみに
作者
では
作者
次へどうぞ!

プリ小説オーディオドラマ