〜地球某所〜
(バタン)
私はあなた。ごく普通のどこにでもいる中学3年生。
小さい頃に両親を早くに亡くして、今は叔父と叔母の家に双子の義弟のシュウといっしょに暮らしてる。叔父たちは仕事の都合で滅多に家へは帰ってこないから、実質私と義弟だけ。
私の母は私が生まれて少しで父と離婚し、父と再婚相手との間に生まれたのがシュウなのだが、その後再婚相手、父の順で亡くなっていき、私が中1の頃に一緒に叔父たちの家へ引き取られた。
2年前から仲良くなろうと努力しているものの、向こうは中々心を開いてくれない。
少し怖いものの、私はあまり気に留めず、テレビの電源を消して家を出た。
「異星人」。
数十年前から地球に来た生命体、種族は獣人から異形までと多種多様である。地球の主な国々ではもう既に異星人へ友好的に接しているもの、未だに異星人を地球から追い出すために反対運動やデモ活動なども行われている。
デモ活動者の人達をちらりと横目で見て、少し速歩きで学校へと向かった。
〜学校〜
この子は親友の野宮ミオ。
何でも獣人の父と人間の母の間に生まれた半獣人(ハーフ獣人とも呼ぶ種族)のため、人間にケモミミと尻尾が生えたような、一部オタクからは絶賛の声を浴びるような姿をしてる。頭は良い方ではないから、よく私が勉強を教えてあげているのだ。
〜放課後〜
学校が終わって校門前に行くと、スマホを弄りながら一人で帰路に着いている義弟を見つけた。
一瞬そんな考えが頭の中をよぎったが、今朝の弟の言葉を思い出して踏みとどまった。
⚠「義弟」は普通に「おとうと」と読んでも大丈夫です。


















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。