『ねぇ、最近なんでそんなに機嫌悪いのさ…』
国見「…知らない」
『いや、国見が知らないなら
私はもっと分からんわ!』
夏樹「国見くんはすぐ戻ると思うよー」
『なんで?』
夏樹「まぁまぁ!!だからさ!
俺と今日遊びに行こうよ!ね?」
クッ……夏樹くんって、ほんとに男…?
"ね?"って首傾げるのあざとい!!
でも可愛い!!
なんだっけ?あざとかわいい?だっけ……
めっちゃそれやん!!←謎の関西弁
夏樹「ねーダメー?」
私より高い背を屈ませ、
目線が私より下になる。
これこそ、"上目遣い"である。
よく耳にするけど、
実際やられると破壊力が…
夏樹「聞いてるー?」
もう!可愛いの暴力!!
国見「なら、俺も行く」
『え』
突然の国見……
国見「なんなの?
俺が行っちゃダメなわけ?」
『いや、むしろみんなで行く?』
国見も突然だなー…
夏樹「えー国見くんも行くの?」
あれ?嫌だったのかな?
夏樹「だって、デートのつもりだったのに」
『え』
『いやいやいやいやいやいやいやいや!!』
夏樹「何ー」
『デデデデデデデートって言うのは!
その…あの…恋人同士がするものでして…』
夏樹「だから、
彼女になってって言ったじゃん」
ムスッと口を膨らませて拗ねる夏樹くん
可愛い←
『夏樹くん…ダメだよ?
ちゃんと好きな人にそういうのは言わないと』
夏樹「……一目惚れって信じない?」
『え?』
夏樹「姉ちゃんから聞いてたから
アレだけど、多分、一目惚れ…だよ。」
『え、じゃ、じゃあ、ほんとに…?/////』
夏樹「だから、ちゃんと考えて」
『は、はい……/////』
というか、ここ……
教室だよね………………
うん、大丈夫か。
誰もこっち見てないし←
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。