高橋
「おはようございま…」
藤原「大吾、これとこれは演出が炎つかうやつやから似てるねん、炎続きはおかしいやろ、見てる人もあきる」
西畑「っ、だから、炎いれて違うの何個かいれてまた炎の方がおかしいやろって、また同じのが繰り返された感強いやん」
藤原「っはぁ、、」
「ぇ、なしたん…」
大橋「ぁ、恭平、、ライブの演出のことで二人の意見が合わないみたいでな、ちょっと言い合いになってもうて」
「あぁ、、それで、」
少しピリついた空気。おれの苦手な空気。
寂しさと、悔しさと、怖さと心配がまざったどんよりした空気。
藤原「なぁ、大吾、よく考えて…」
西畑「考えてるって!丈くんこそ俺の意見聞こうともしてないやん、!」
藤原「っなにいうとんの、俺は全部の意見を活かせるようにこうやって話てんねん」
「っ、はっ」
息が詰まる。昔からそうや、意見の食い違いはあるのはわかっとるけど、やっぱり喧嘩なんてしてほしくない。大吾くんに言ったらこれは喧嘩やないなんて言われそうやけど
藤原「だから!!」
西畑「丈くんうっさいわもう!」
「んっ、はぁっはぁっ、はっ、はぁっはぁっ」
息がだんだんとできんくなって、気づいた時にはもう自分では元に戻れんくなってて、焦りとかもうなんやわからんくてパニック状態
道枝「ぇ、きょへ、?」
大西「きょへ?ちょ、しっかり、、落ち着いて、な、袋、、」
長尾「っいや、袋はあんまり使わん方がええと思う、とりあえず、ゆっくり息することに集中したほうが、」
「っ、はぁっはぁっ、、んっ、お、はしくっはぁっ」
大橋「喋らんくてええから、いき、、、ちょまっといて」
大橋「なぁ、あんたらいい加減やめ、周り見てみいよ」
西畑「え、、きょうへい、?」
藤原「っ恭平、!」
大橋「恭平?聞こえる?ゆっくりな、落ち着いて、すーはぁーやで」
「はぁっ、、はっすっ、はぁっ、はぁっ、」
大西「んーおさまらんなぁ、」
道枝「あ、はくのを意識した方がいいってどっかで聞いたことある」
長尾「高橋くん、すーはーーーやで、すーはぁー」
「んっす、、はっ、はぁっ、すっ、、はー」
大橋「そやそや!上手にできるとで〜」
大橋くんの声がすっと頭に入ってきて、だんだんと息が苦しくなくなってきた、なんかに包まれてるような、そんな感じ
「んっ、も、、だいじょぶ、」
大橋「そか、、よかった」
大西「ぁ、おれ、そこら辺のコンビニでなんか買ってくるわ、」
長尾「っおれも!いく、一緒に、、みっちーも行くやんな?」
道枝「、、?、あ、!いく!いく!いってきます!」
大橋「あ、うん、おねがいな」
ガチャ
大橋「丈くん、大ちゃん、だまっててもなんもわからんて」
藤原「っ恭平、、ほんまにごめん、自分たちにかまけてばっかでなんも気づけんかった、、」
西畑「ほんまに、、ごめん、情けないわ、、」
「いや、そんな、、、よかった」
大橋「んふ、よかったなぁ、みんな、、これで俺も安心してねれるわ」
大橋「ちょ、誰か突っ込んでやぁ!3人してボケ流してひどいわぁ」
藤原「勝手にボケたの大橋やろ、笑」
西畑「そやそや」
大橋「ちょ、ふたりとも?反省の意思が見えませんよぉ??」
「「っ、それは、ほんまに、すみませんした」」
大橋「よかろう」
「ふふ、どっちが年上かわからんな」
「「「あんたが一番年下です」」」
ガチャ
大西「買ってきたでー!」
「もっと年下のやつら帰ってきたわ」
長尾「ちょ、高橋くん年下ってなんやねん!」
道枝「ま、事実やけどな?」
みんなで顔を合わせて笑い合う、幸せやなぁ
大橋「ぎょうさん買ってきたなぁ、そんなになに買ったん」
大西「えっとねー、しゃけおにぎりでしょ?うめおにぎり、こんぶおにぎり、焼きおおにぎり、梅ひじき、おかかに、鶏五目おこわ、あと最近出たチキン南蛮、これうまいねんなぁ」
「ちょ、りゅちぇそんな食べれんて!」
西畑「あんた細いんやからこんだけ食べても太らんやろ!」
藤原「せやせや」
「太る太らんの話しちゃうて笑笑」
道枝「んもぅ、うるさいなぁ、そんなにゆうなら僕が手伝ってあげますけど?」
大橋「んじゃおれもー」
長尾「大橋くんはもうみっちーが言わなくても食べてたやろ笑」
「大橋くんちょっと最近ぽっちゃりしてきたで?」
大橋「んぇ!そうかなぁ、ま、おにぎりに罪はないしな」
大橋「ではではみなさん!」
“いただきます“
たわいもない、なんでもない話。
7人でコンビニのなんでもない三角おにぎり食べながら笑い合った話。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。