煌びやかに舞う花弁達
聖なる教会で祝辞を述べる今の僕
僕はどうだろうか
ついさっきまで名前も知らなかったあの人には憎みの感情ばかり。
きっと僕はここには居られない
かんぱーい!
グラスとグラスがぶつかり合う音を聞きながら
僕は後悔に明け暮れていた
愛想笑いすら出来なかった。
涙を堪えるのに精一杯だった。
いけない。後悔は家に帰ってからだ。
そもそもこの感情を持ったとき、墓場まで持っていくと誓ったのは僕なのだから
正直結婚式の様子はあんまり覚えてはいない
だけど、上手く笑えてたと思う
バームクーヘンは塩辛かった。
あれ夢だったのか...妙にリアルだったな
まあ、そんな心配しなくてもこんな必死な姿は僕しか見れないか
夢の僕は可哀想だな












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!