第9話

chapter8 幽霊
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2025/01/29 07:14 更新
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
……あれ、
私、どうしてわざわざ病院の前に居るんだろ?
それに何故か手に紙を握っている。絶対離さないようにと力を入れていたからか、思ったよりもくしゃくしゃだ。
折りたたまれていたそれを開くと、何やら気になることが書かれていた。
蛍原ほとはらすみれの家族が操られ行方をくらませた。原因は『都市伝説』。中でも『きさらぎ駅』に妹が居ることだけは分かっている。"
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
…は、え、?
状況が飲み込めず困惑する。そして続きには見知らぬ住所が表記されていた。
怪しく思いながらもネットで検索すると、どうやらそこは"なんでも屋"みたいだ。
確かに幽霊の類は誰からも信用されないため、頼むならこういう場所でないと難しいのは分かる。
だけど筆記の仕方も私のものではない。…というか、陽菜ひなに似ている気がする。
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
っ…
彼女はもう亡くなったというのに、まだ引きずっているのか…と少し当たり前のことを考える。忘れるなんて一生無理な話だ。
こんな場所で発作を起こしても危ないので、誰も気づかれないようそっと自身の病室へと向かった。
病室へ着き、すぐにベットへダイブすると、おかしなことにどっと疲れが押し寄せてきた。
そのまままぶたを閉じれば、すぐに深い眠りへ誘われる。
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
…ん、?
少しの間眠っていたんだろうけど、何故だか急に目が覚めてしまった。
もちろんこの病室には私以外居ないはず。それなのに強い視線を感じるのは何故なのだろうか。
それも不気味に感じるはずなのに、私は特に何とも思わなかった。むしろ懐かしささえ覚えるような感覚だ。
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
あ、もしかして…真波まな
思ったことを口に出せば、視線の原因とやらは姿を現してくれた。
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
…すみれ、
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
どうしたの?こんな時間に
やはり、視線の正体は真波まなで合っていたようだ。

入ってきたのは病室からだったけど、視線はこの部屋全体から感じていた。

…きっと私は、それらにも知らないフリをしているのだと思う。
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
ごめん、私のせいで…
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
?何が?
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
さっき、何故か外に居たのと関係があるのかな。

そういえば今日、私は一体何をしていたんだっけ?
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
でも、もうすみれに話すって決めたから
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
…?えっと…
真波まなは自信なさげに、それでも覚悟を決めたかのように告げた。

だけど、私はまるで意味がわからなかった。
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
私…はね、
真波まなは緊張しているのか呼吸が乱れていて、涙まで浮かんできている。
そこまでして話さないといけないことって、本当に何なのだろうか。
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
…大丈夫
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
え、?
私は真波まなに手を添えた。
これから何を伝えられるのかと緊張が走るけど、真波まながこれ以上傷つくのは最も嫌なことだ。
だから、私なりに今の気持ちを伝えるしかない。
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
これから何を言われるのか分からないし、驚くとも思う。だけど私は怖がったりしないから。
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
…うん、分かった。
真波まなは穏やかに微笑むと、深呼吸をして告げた
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
私も!幽霊なの!!
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
うん!…!!?
衝撃すぎて言葉に迷っていると、真波まなはその反応を分かっていたかのように苦笑した。
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
私が死んだのは、もうずーっと前なんだ〜
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
なんてことの無いように話しているけど、きっと相当な勇気がいることなんだろうな。本当は
だけど、それに対していくつもおかしい事がある。まずはそれを質問することにした。
確かに衝撃で驚いたけど、こっちも相応の心の準備が出来ていたおかげですぐに冷静になれたな。
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
真波まなが幽霊だったことに私は何故か気づけなかったんだけど、なにか理由があるの?
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
ん〜なんか人間になれるみたいな?
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
…そうなの?
そんなのあんずからも聞いたことはない。何か他に原因があるのか、それとも…
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
多分察してると思うけど、人間に擬態できるのは私だけっぽいんだよね
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
へぇ…え!?
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
それってすごくない!?
もしかして、すぐそばに居た真波まなが一番すごい幽霊なんじゃ!?と思うくらいだ。
そしてそのタイミングで私は気づいてしまった。真波まなが私に話しにくかったのは、きっと私自身が霊媒師だからというのもあるのだろう。
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
霊媒師なのに友達になってくれたの…?
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
うん……いや、そこもちゃんと話さないとだよね。
これ以上の衝撃的なことがあるのか…なんて内心まだ驚いているが、次こそ私が本当に言葉を失う発言だった。
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
すみれは、精神疾患なんて持ってないよ
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
え、いや…え?
私が散々患っていると思っていた精神疾患なんてない?一体何を言っているんだろうか。
現に、私は1人になったり、感情が昂りすぎるとすぐにパニックを起こしてしまう。
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
それ…は、私の能力のせい、なの
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
何故だが、私の頭は妙に冷静だった。
それはきっと、普段の真波まなの行いも関係しているのだと思う。
信頼がないと私はこんな言葉、出てこないと思うから
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
なにか理由があるの?
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
…うん、まずは本当にごめんなさい。
真波まなは頭を深々と下げるが、これ以上彼女が精神的にくるような行動は見たくない。


発言や行動には気をつけなくては。
話を要約すると、真波まなは"孤立"をとにかく嫌がっていて、霊感しかない私を見つけて能力を使ったらしい。
能力自体はいくつもあるが、私に使ったものだけは言葉にするのも嫌みたいだ。
ただ精神的なもので、簡単に言えば洗脳らしい。
霊感もあるのだろうが、どうして条件の悪い私を選んだのかは、謎のまま。
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
すみれの精神疾患を治すには、私が成仏するしかない。
_蛍原@ほとはら_ _すみれ@すみれ_
蛍原ほとはら すみれすみれ
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
だから…ね、
真波まなは添えていた私の手に触れ、自身の首に当てた。
_蓮実@はすみ_ _真波@まな_
蓮実はすみ 真波まな
私を、もう一度死なせて欲しいの

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