ちゃんと愛してたんだよ__。
それだけは絶対に嘘じゃない。
なのに私は
最後まで その言葉を伝えることが出来なかった。
そう言ってくれたのに…。
私は声が出なかった。
喉が震えて、涙が止まらなくて
ただ " アイドルの娘 " みたいな顔で そこに立っていた。
本当はちゃんと言いたかったのに…
「私も愛してるよ____。」って
そこからかな…。
私は自分が誰なのか分からなくなった。
ルビーは前を向いた。
" ママみたいなアイドルになる " と。
アクアは違う方向へと進んだ。
" 静かに、冷たい、復讐の道へ "
私だけ置いていかれてしまった。
それに連れて
愛し方も忘れた__。
そんな途方に暮れていた時
とある人が声をかけてくれた。
これが彼と私の出会い。
そこには不器用そうに目を逸らす君がいた。
強くて荒っぽくて
でも誰よりも真っ直ぐで、優しい人。
君の前だけでは
" アイドルの娘 " でも " 誰かの妹 " でもなくて
" 普通の女の子 " で居て いい気がした。
だからそんな君を
傍で守ろうと思ったの。
そして
兄も姉も全てを忘れた愛で愛そうとした。
それが
ケンカの道だった__。
星が瞬く世界と
拳が飛び交う街
交わるはずの無かった世界が
あの日、静かに重なった。
これは
星の世界とケンカの街が交差した日から始まる
ひとつの愛の物語__。
__
__
__
勿忘草 start···▸☆











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。