事務所に着いて自分のディスクに座りパソコンを開く
これだけで頭痛いとかやばい…
風磨に貰った頭痛薬を飲んで少しは回復したと思ったら、パソコンだからまた痛くなる頭
でもやらないと
自分の身体にムチを打ち私はチカチカする画面を見続け仕事をした
そこから何時間経っただろう
頭が尋常じゃないくらい痛くて、だんだん寒気もしてきた
いや、冷房入ってるからそうなんだろうけど…
これじゃヘッドホンして自分の世界にはいることだってできない
「あー…
やばい…」
我慢できなくなってその場にうつ伏せると直ぐに眠りについた私
はぁ…
辛っ
風磨Side
収録が終わって次の仕事までの間がかなり開いてたから事務所に行くことに
メンバーにはなんか用事あるの?って聞かれたけどあなたが風邪ひいたから見に行くとは言えず適当に流して振り切った
いつもは30分くらいで着くはずの道のりがなぜか今日は混んでいて1時間かかった
はぁ…
なんでこんな時に混んでるかな〜
心の中で少し愚痴を言いつつも何とか無事に事務所につき中を散策
途中に会う人にペコペコ挨拶しながらあなたがいるであろう所に行くと案の定ディスクでうつ伏せてるあなたの姿が
「はぁ…」
「おい、あなた」
あなた「んっ…はぁ…」
「おい、まじかよ…」
こっちに向けた顔は赤く、息は整ってなくて身体が熱かった
「だから帰れって言ったのに…」
あなた「ふ、ま…?」
「そう、俺
お前なぁ、帰れって言っただろ?」
あなた「だ、って…
やんない…と…」
「あーわかったわかった
とりあえず今は帰んぞ」
あなた「や、だ…」
「病人は黙ってろ」
あなたを椅子から引っ張り抜きそのまま荷物を持って俺の車に乗せた
行先は…あー…
俺の家でいい?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!