水side
ツンデレなのか
素直に物事を伝えない湊の事を
可愛い、と思った
あの日から、一週間が経った
正直言うとあまり覚えていない
こさめが最後まで目覚めなくて、みこちゃんにおんぶしてもらって何とか家まで帰った事
家に帰ってからも、傷が目立ちすぎたのと無理し過ぎて熱が出ていたのとで、直ぐに学校には行けなかった事
それらは、勿論湊含め、殺し屋関係以外の人には内緒だ
その時
微かに、後ろからあの雰囲気を感じ取った
スタスタと、やや急ぎ足で学校へ行く先輩
そして湊は、その歩き方、つま先から頭までを凝視していた
湊の言葉に、思わず大きな声で返答する
その時先輩が
少し、笑ったような気がした
生かしておいたんだ、こさめ達は
Red Paradiseは全員殺してしまったから
今生きているのは、こさめとなつくんと先輩だけ
この事実は
ずっとずっと隠していようと、三人で約束した
紫side
軽く
腕捲りをする
嘘でも
それでもいいから
何でもいいから
とりあえず、人として生きる
少々夢を見てる方が
多分、心地が良い
怜央は
殺し屋の事を、綺麗さっぱり忘れているらしい
俺らが招いた結果だけど
生きてた、決して無駄では無い数日間を
消してしまったと考えると、少しだけ共感も出来た
だからこそ、まだ、ホストを続けていようと思った
怜央の炎上騒ぎも落ち着いて
俺も殺し屋は減っていって
体も心も、傷は減っていった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。